＊ ページ18
驚きの声をあげる私に三人は、笑う。
「ドッグタグは部隊のものにより形状が少しずつ違うんだ」
「形が…？」
「トントン見せてやれ」
グルッペンさんからそう言われたトントンさんが自身のドッグタグを見せる。彼の名前の隣には剣の紋章が彫られていた。
「これは俺の部隊のもの。あんたのも絵柄が違うやろ？」
そう言われて自分のドッグタグを見やる。そこには太陽をシンボルにした紋章が彫られていた。
「たい、よう…」
「これは第二機動部隊のものだ。見学もあいつのところでやっていたんだろう？ちょうど良かったな」
「じゃあ私は今日から正式にシャオロンの部下ってことですか？」
「おっ、シャオちゃんは呼び捨てなん？いやぁ、最近の若い子は進むのが早いなぁ」
「そ、そんなんじゃありませんって！」
「ちょっとからかっただけでこんなに顔真っ赤にするとか、ピュアやねぇ」
「オスマンそこまでやぞ…話が進まへんやろ」
「はーい」
トントンさんに心の中でお礼を言いながら、私は話を戻す。
「でも、私…戦えるか分かりません。兵士としてやっていけるのかも自信がないです」
「誰だってそうだぞ。だが、己が信じずに誰が己を信じてくれる。」
「……それは、」
「いきなり前線に立てなんて言っていない。お前はお前に出来ることをすればいい。背伸びをせずにやれることを、な。頑張りますと言ったことは忘れてないからな」
グルッペンさんがこの軍のトップの理由がよく分かった。私はこくりと頷いて、注がれた紅茶を飲み干した。
「さぁ、朝はまだ早い。少し休むにはちょうどいいだろう」
「せやなー。仮眠には短いかもしれんけど俺らも少し休むかぁ」
「遅刻だけはするんやないぞ」
三人が立ち上がり、それぞれの部屋へと戻っていく。やっぱり休めそうにない私はぎゅうとドッグタグを握りしめて、窓の外、移り変わる景色を眺めていた。
.
..
...
私は、A。
今はまだただのAだけど、私はこの世界の一員として生きていく。
自分自身が何者かを知るために。
……私のことを、仲間と呼んでくれた人のために。
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有馬(プロフ) - 大根おろしさん» お手数おかけしまして申し訳ありません。 (2020年10月15日 17時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - 有馬さん» あー、多分バグですかね？まだ立ってますねぇ (2020年10月15日 17時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 大根おろしさん» 初めまして、報告ありがとうございます。初めに外していて何度も確認しているのですが……もしかしたらバグか何かだと思われるのですが、まだ立っていますかね？ (2020年10月15日 16時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ（小声） (2020年10月15日 5時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
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