＊ ページ12
「じゃじゃーん！ Aよく見とけよ！これが第二機動部隊や！」
チーノさんに手を引かれやってきたのは基地内の訓練場だ。見晴らしのいい場所には凹凸や茂み、高台が置かれており早くきていたのであろう兵士たちがストレッチや軽くジョギングを始めている。
「…私も走った方がいいですかね」
「ハハッ何言ってん。今日は見学やで、Aは」
その言葉にほっと胸を撫で下ろしていると「来たきた」とチーノさんが呟く。自由気ままに集まっている第二機動部隊とは違い、足並みを揃えて訓練場にやってきた一団がそこにはいて、隣にいる彼に「あの人達も第二機動部隊ですか？」と尋ねた。
「ちゃうで。第一機動部隊や。ほらあそこに立っとる半袖半ズボンの男おるやろ。」
彼の指差す方向には真冬なのにも関わらず半袖半ズボンで兵士の一番前に立つ男の姿が見えた。どこか見覚えのあるその顔にうーんと唸っていれば答えをすぐにチーノさんがくれる。
「第一機動部隊の隊長コネシマってやつや。んでその隣に涼しい顔して立っとるのが副隊長のショッピ。二人とも一応あの場におったけど覚えとるか？」
「…なんとなく見覚えはあったんですけどさすがに覚えられはしなかったです」
「たぶん一度視野に入れたらもう忘れんと思うで。動きやすいからって理由でいっつもあんな格好やし、訓練終わったらサンダル履いてるんやで、やばいやろ」
「すごく根気強い方なんですね」
「そこプラスに捉える！？」
食い気味に距離をつめてくるチーノさんから少し離れていれば先ほどまで遠かった噂のコネシマさんと、その彼の隣で防寒対策ばっちりに着込んだショッピさんがやって来た。私とチーノさんの前で歩みを止めると「よぉ…」と低い声を出す。
「あ…今日の訓練はお邪魔させていただきます。Aです」
「どうも、第一機動部隊副隊長してますショッピっす」
「俺は部隊長のコネシマや」
コネシマさんが手を差し出してきたため、おずおずと手を掴む。
そして…視界が反転した。
ドサリ、と大きな音を立てて砂埃が舞う。鈍い痛みが遅れて体にやってきて、先程まで地を見ていたはずだったが今や視界の一面に青空が広がっていた。
「え…」
自身が彼に投げられたと気付くのに数秒を要す。
「だ、大丈夫か！？」
チーノさんが慌てて駆けてき、私の体勢を起こすのを手伝ってくれる。ふわふわした頭のまま、コネシマさんを見やれば何も面白いものはないのに犬歯を見せて笑っていた。
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有馬(プロフ) - 大根おろしさん» お手数おかけしまして申し訳ありません。 (2020年10月15日 17時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - 有馬さん» あー、多分バグですかね？まだ立ってますねぇ (2020年10月15日 17時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 大根おろしさん» 初めまして、報告ありがとうございます。初めに外していて何度も確認しているのですが……もしかしたらバグか何かだと思われるのですが、まだ立っていますかね？ (2020年10月15日 16時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ（小声） (2020年10月15日 5時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
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