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水際から結構な距離があると言うのに彼らの卑劣な会話はよく聞こえてきてとても恥ずかしくなる。他人のフリしたい、どうかしばらく帰ってこないでほしい。
そんなことを考えながらゾムくん達からふと視線を逸らせば周りにいる女の子の集団は彼らを見てクスクス笑っていたり、顔を赤らめて「声かけるー？」なんて言っていたりするのが伺えて彼らがモテるのだと言うことを実感する。確かに顔がいい。学校でも密かにモテてるよね。改めて考えるとこんなイケメン集団の中に私いていいのかな？ 友達務まってる？
「……ねぇ、お姉さん聞いてる？」
「わっ」
「やっと気づいたー？」
ボーッと考え事をしていると急に目の前に出てきた顔に驚いてしまう。どうやらずっと声をかけていたようだが物思いに耽っていた私は全く気づかなかった。ていうか、誰ですか？
「……なんでしょう？」
「一人？ 俺らと遊ばない？」
「一人じゃないですよぉ、友達と来てます」
「え、じゃあ友達も紹介してよ？ お姉さん可愛いから友達もきっと可愛いんじゃない？」
「おい、俺のツレに何しとるん」
友達って男の子だけど、と海で遊んでるみんなを指さそうとすれば男達の後ろからゾムくんのドスの効いた声が聞こえてきて安堵と共にときめいてしまう。
遅れてやってきたコネシマくんも男の人たちにガンを飛ばしている。
「友達って男の子といんのかよ……！」
「い、行こうぜ」
二人の威圧感に慌てて逃げていく男達を目で追い前までの私だったらひょいひょい付いて行ってたかもしれないと思った。自然とゾムくんの顔が浮かんできて男達に嫌悪感を抱いた。
「おい百合、お前危機感持てや」
「……ごめん」
「いやゾム、俺も一人にしたのがあかんかったわ」
「コネシマくんのせいじゃないよぉ」
「……どちらにしろ、俺から離れてるんやからすぐ助け来れへんやん。もうちょい近くいろ」
「でもみんなの荷物が」
「そんなんもっと場所を近くすればええやろ。移動するで……水着じゃなくてよかったわ」
「「ん？」」
最後、ゾムくんがボソッと言った言葉にコネシマくんとハモリ同時に振り返ってしまう。本人は気づいていないらしくみんなのカバンを持って歩き出す。レジャーシートをまとめて抱えようとしているコネシマくんと目を合わせる。
「近くにいろとか水着じゃなくてよかったとか、あいつ百合のこと好きなんか？」
「いやぁ、それはないよぉ。私振られてるし」
「え？」
「え？」
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有馬(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！すみません、めちゃくちゃ笑っちゃいましたwww (2020年6月26日 14時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - わい、HNのリンで名前入れてるんですが、名字と合わせると「ゆりりん」で嫌な女っぽい名前になりました(無駄報告) (2020年6月26日 14時) (レス) id: dc9aff3977 (このIDを非表示/違反報告)
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