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「手洗って来る」
「なんで？ ペンキついたん？」
「そ〜」
手のひらについたペンキを見せるために手のひらを前に出す。べったりとついたペンキを見てうげぇって顔をするゾムくん。
すると、サッと私の後ろに回り込む。何事かと彼を目で追っていればスルリと髪が解かれる。
「え、なに」
「やったるわ。お前洗ってもどうせまたつけそう」
「確かに……」
「……だんごってどうやるんや？」
髪を一纏めにされたまま動きが止まり、掴まれたそれを軽くクイッと横に引っ張られ釣られたように頭が横を向く。掴まれたままユラユラ揺らすから顔も軽く揺れる。
「どうって……こう、スーッと」
「はぁ？ それじゃわからんわ」
「うーん……最初は普通に通すんだけど最後だけ途中まで通すと言うか……」
「普通に通して……最後は途中まで……お、できたわ」
後頭部を引っ張られる感覚がしばらく続き、パッと手が離れる。何ともなしに後頭部に触れれば天然の無造作ヘアー。緩く結ばれたお団子はぽよぽよと揺れる。
「ありがとう。これで作業できるよ」
「おん。感謝せー」
今日の作業が終わりみんなが帰り支度をし始める。教室を出ようと私の前を通ったコネシマくんが足を止める。
「お前髪ボサボサやんけ」
「……そう？」
「暴れたんか？」
「あ？」
ゾムくんがやってくれたからぐしゃぐしゃなんだよとは言えずにコネシマくんから視線を逸らすとちょうどゾムくんがやってきてきっと話が聞こえたんだろう、不機嫌そうに声を出した。
「じゃ、じゃあまた来週！」
二人から逃げるようにそそくさと教室を出る。二人の内ゲバに付き合うのはごめんだった。
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有馬(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！すみません、めちゃくちゃ笑っちゃいましたwww (2020年6月26日 14時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - わい、HNのリンで名前入れてるんですが、名字と合わせると「ゆりりん」で嫌な女っぽい名前になりました(無駄報告) (2020年6月26日 14時) (レス) id: dc9aff3977 (このIDを非表示/違反報告)
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