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次の日。今日もうだるような暑さの中、冷房の効いた涼しい教室で内装の黒い壁を作るためにダンボールをペンキで塗りたくる。
朝買ってきたお茶がなくなってしまったので買いに行こうとお財布を持ち立ち上がると追加のペンキを持ってきてくれたゾムくんがそれを置いてこちらに来る。
「なんか買い行くん？」
「お茶なくなったから」
「俺も飲みもん切れたし行く」
自分の席に財布を取りに行くゾムくんを待ちつつ歩いていると衣装係りの三島さんが私の名前を呼ぶ。振り返るとパタパタとこちらに駆けて来る。
「百合さん、衣装の採寸させてもらっていい？」
「あ、わかった」
「どしたん？」
財布を取って戻ってきたゾムくんが不思議そうに聞いてくる。
「衣装の採寸の順番が来たの」
「じゃあ俺百合の分も買って来るで」
「あ、いいよ。採寸は後でもできるから買ってきて！」
「いや、ええよ。衣装係りも回らんくなるやろ。百合、何がいい？」
三島さんが申し訳なさそうに言うとさらりとかわすゾムくん。嫌味な感じもなくてとても好印象。なるほど、勉強になります。
「んー、緑茶」
「了解」
「ありがとう」
「ん」
「あ、お金」
「ええよ」
そして奢り方もスマート。めっちゃ勉強になります。
採寸が終わって自分の持ち場に戻り再び段ボールにペンキを塗る作業に取り掛かる。熱中しすぎて手のひらにペンキがついたことで我に帰った。
それと同時に側にペットボトルが置かれたのに気づき頭上を見上げるとゾムくんが立っていた。
「ありがとう」
「ん。それよりお前髪の毛にペンキ付きそうやぞ」
「あ、本当だ」
適当にひとつに纏めてあった髪が垂れて地面につきそうになっていたことに言われて初めて気づく。塗りたてのペンキがつくのは避けたい。
四つん這いになっていた体勢から座り直し髪を結び直そうとしたところで自分の手にペンキが付いていることにはたと気づく。
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有馬(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！すみません、めちゃくちゃ笑っちゃいましたwww (2020年6月26日 14時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - わい、HNのリンで名前入れてるんですが、名字と合わせると「ゆりりん」で嫌な女っぽい名前になりました(無駄報告) (2020年6月26日 14時) (レス) id: dc9aff3977 (このIDを非表示/違反報告)
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