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集中力が切れて小さく息を吐き背もたれに深くもたれる。
ふと窓の外を見ると分厚いグレーの雲がかかって来ていた。さっきまであんなに晴れてたのに、と朝時計がわりにつけてるテレビの天気予報で言ってたことを思い出す。


「A」


伸びをして何時から雨が降るんだろうとスマホアプリを開こうとするとオフィスの入り口から聞き慣れた声に名前を呼ばれそちらを見る。
そこにはトントンがいて私が気づくのと同時に片手を軽く上げた。そんなトントンの元に駆け足で向かう。


「おつかれ」

「おつかれさま。どうしたの?」

「いやな、テプラテープ切れそうだからどこにあるか聞きにきてん」

「あ、そうなんだ。こっちが定期的に点検に行かなきゃいけないのにごめんね」

「いや、今新人がミスってて余分に使いそうやからええねん」


私は物品管理室のどの辺りにテプラテープがあるかを教える。一緒に行こうかと聞くとお前も月末で忙しいやろ、と頭を撫でられる。
またこうやって子供扱いする。そう思ったのが顔に出てたのかトントンは子供扱いやないで、と笑った。


「せや。話ちがうねんけど昨日行った店が美味くてな、Aきっと好きやろな思って教えたかってん」

「本当?気になる気になる」

「おうおう。今度一緒に行こうな」

「楽しみー!」


そんな世間話を交わしてからトントンはテプラテープを取りに戻った。私も自分の席につくために踵を返す。


オフィス内の女性社員の数名が私とトントンが話しているのを見てお似合いだとかトントンは私を狙ってるなど色恋話に花を咲かせるのに気がついていないわけではない。


トントンは顔がいいからモテる。そんなモテ男の横に普通の女が普通に一緒にいるのが気にくわない子もいるわけで、嫌がらせを受けたこともあった。
けどトントンとは小学校の時からの腐れ縁で大切な友達だからそんなことで距離を置こうとも思わなかった。


私がそんな感じだから相手も面白くなくなったのかいつのまにか嫌がらせは無くなっていた。
未だにトントンといるときに嫌がらせした張本人たちと出くわすとめっちゃ睨まれるけど。


自分の席に着こうとするとゾムくんと目が合う。でも彼はすぐに目を逸らし自分の作業に取り掛かる。
その様子に機嫌が悪いのか?と首を傾げつつさっきまでしていた作業を再開した。

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007(プロフ) - どうもです~。遂にですね…嬉しす ぎてガッツポーズかましちゃいました…!相変 わらず言葉選びが素敵で…。言い過ぎてく どい様ですが、有馬さんのペースで無理せず更新してくださいね! (2019年12月12日 1時) (レス) id: 02706c0822 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» いえ、困惑させてしまったみたいですみません。早く修繕されるといいですね(^^) (2019年11月13日 18時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - 有馬さん» なんかスマホバグってるみたいで他の作品もそうなってますね…勘違いしてすみません! (2019年11月13日 18時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» はじめまして。コメントありがとうございます。しっかりフラグを外して作成していますが外れていませんか? (2019年11月13日 17時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - あれ…私のスマホバグってんのか分からないんですけどオリフラ外してますか? (2019年11月13日 0時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有馬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月9日 11時

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