みやだてさんち の ふたごちゃん

ゆきんこ保育園１ ページ28

Green




桃「みなさん、おはようございます！」




「「おはようございます！！」」




子どもたちの元気な挨拶から1日が始まる。




桃「今日は、雨が降らなかったら

　お外遊びをしましょう！」




「やったぁ！」




「ぶらんこのるーっ！」




最近、雨続きで室内遊びばかりだったから




子どもたちは大喜び。




緑「Aちゃんも、お外行こっか？」




俺の腕の中のAちゃんに声をかけるけど…。




*「ん〜…」




気温や気圧の変化に敏感なAちゃんは




梅雨のじめじめした時期が苦手らしい。




ここ最近はぐずぐずな日が多くて、




俺から離れず1日を過ごすことも少なくない。




入園した頃はこんなにべったりに




なってもらえるなんて思いもしなかったけど、




頼りにしてもらえて嬉しい。




青「A、いっしょにあそぼ？」




お兄ちゃんの翔太くんが声をかけると




顔を上げずにちょっとだけ反応して、




翔太くんを探すみたいに手をふわふわ動かす。




青「ここにいるよー？」




翔太くんがぎゅっと手を握ると




「ふふっ」って笑い声が聞こえてきた。




橙「あっ、わらってるー！

　あべちゃんせんせー、わらってるよ！」




緑「おっ、ほんとだぁ。

　翔太くん大好きだね〜」




駆け寄ってきた康二くんが嬉しそうに言うと




ちょっとだけ顔を上げて笑顔を見せてくれた。

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