からふる

２−５ ページ11

ryohei




康「でね、れんくんがー」




照「あははっ！

　康二は本当に蓮くんが好きなんだね」




お友達の蓮くんのお話をする康二。




いつもなら、ぼくも翔太とか涼太と遊んだ




お話をするけど、今はトイレのことで




頭がいっぱい。




照「…ん？あ、工事してるんだ…」




康「なぁに？」




照「えっ？

　…あぁ、康二のことを呼んだんじゃないよ。笑

　ね、亮平。…亮平？」




今すぐトイレに行きたいのに、




道路を工事してて、いつもの近道ができない。




どうしよう、おなかがぎゅーってしてきた…。




おなかをぎゅって抱きしめてると、




パパがぼくの顔をじーっと見てた。




亮「…んっ？なぁに？」




照「トイレ行きたい？」




後ろの席に座ってる康二とラウには聞こえないように




ちっちゃい声で聞いてくれるパパ。




亮「…ぅん」




照「まだちょっとかかるけど、我慢できそう？」




亮「…っがんばる」




照「ん、そっか。

　…我慢できなかったらしてもいいよ？」




亮「やだっ！」




ラ「にぃに？？」




亮「な、なんでもない！」




大きい声を出したら、またおなかがぎゅってなって




おしりがむずむずしてきた。




どうしよう、がまんしないとなのに…。

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