Nr.9 ページ9
いつ準備していたのか。
きっと、ストレスを感じ始めた頃だわ。
私がデザインしたA4サイズのブランドバッグには大切にしていた物が入っている。
それとヴィオラの入ったケース。
「麗華様！」
「お嬢様！」
そう叫ぶメイドを無視して、玄関まで走る。
「麗華！どうしたんだ！」
「落ち着いて！」
落ち着いて？笑わせないで。
要らないなら、この場所にいる必要はない。
「お二人のお気持ちは良く分かりました。……さようなら。」
真っ暗な夜の闇の中、だっと走り出す。
「おい！麗華！待ちなさい！」
もちろん作戦もあるわ。
近くの、流れの速さで有名な川まで走ったところで、橋から下に飛び降りた。
……もちろん、死ぬなんて馬鹿げたことはしない。
河川敷にスタッと静かな音を立てて降り立つ。
そして、今まで密かに練習してきた能力で、大きめの氷を作り出して投げ入れる。
「麗華！」
「どうしたの、
「…まさか……っ、」
上で、ざわざわと騒ぐ声がする。
氷ならば、5月のこの川の温度で溶けてしまう。
表の世界では＿＿＿。
死んだ、私の『遺体』は見つからない。
ただし、両親の目の前で、川に身を投げた。
つまり、
『月詠 麗華は、入.水して亡くなったが、川の流れに流されて遺体は発見されなかった』
と、言うことになる。
橋の向こう側に移動して、上を見る。
「麗華……っ！」
「大丈夫だ。……元々、家の子供ではなくなる予定だったのだから。」
そう言って呆然と立ち尽くす両親を背中に向けて、私は夜闇に紛れた。
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かいs(プロフ) - カレーライスさん» ありがとうございます！大切にお借りします。カレーライスさんの小説も、楽しみにしています！ (2018年8月27日 20時) (
レス) id: e05f2efe8a (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - 剣士と麗華ちゃんのお話、私の小説の方でも書かせて頂きますね！剣士使ってくれていいですよ！(｀･ω･´)ﾌﾝｽｯ！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
まぁち(プロフ) - 全然大丈夫ですよ！更新、頑張ってください！！ (2018年8月27日 17時) (レス) id: 0a3bfc1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
かいs(プロフ) - まぁちさん» 私も嬉しい……！(嬉し泣) 更新頑張ります！こんな感じで大丈夫ですか？ (2018年8月27日 16時) (レス) id: e05f2efe8a (このIDを非表示/違反報告)
まぁち(プロフ) - わ、わぁ…！絢音が麗華さんとクッキング…！！← 嬉しい…！続き楽しみにしてますね！！（嬉し泣） (2018年8月27日 11時) (レス) id: 0a3bfc1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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