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Nr.8 ページ8

「このお料理、とても美味しいわね。どこのシェフ?」

「ふふっ、お母様、シェフはこの料理に携わっていません。私が作りました。」

「麗華が!驚いたな……。素晴らしい出来栄えだ。」

「お褒めにお預かり光栄にございますわ。お父様。」

「ねぇ、麗華。そのブローチ、お母様にも作ってくださらない?」

「これですか?私は使いませんし、どうぞ。お使いくださいな。」

とても楽しい会話が続く。

嫌なこともなんでも、直ぐに忘れてしまうような。

先程までみなさんに注目されて、ありえないほどお世辞を浴びていた気分もスッキリと晴れていく。

……お友達もいれば、最高だわ。

琉架さんもお呼びしたかった。たった一人のお友達。

ずっとお会いしていないけれど、如何お過ごしかしら?

ふっとそう思ったとき、お父様が咳払いをなさった。

「そうだ、麗華。少し重要な話がある。」

「何でしょう?お父様。」

少し視線をそらされた?

「…………明日から、麗華は、この家の子供では無くなる。」

「…え…ぇ……?」

「お前は……麗華は体が弱すぎる。我々の仕事を継げないからな。」

「私達も、仕事を継いで貰わないと、困るのよ。」

「……ぇ?……あの……。」

この家の子供ではなくなる?

体が弱すぎて、仕事が継げないから?

頭の中で、思考がフリーズしている。

「お前は要らない。今までの笑顔も全て偽物。わかったな。」


ガタンッ


お父様の一言の数秒後、憤りを覚えて立ち上がった。

「そうですか。……承知致しました。」

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かいs(プロフ) - カレーライスさん» ありがとうございます!大切にお借りします。カレーライスさんの小説も、楽しみにしています! (2018年8月27日 20時) (レス) id: e05f2efe8a (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - 剣士と麗華ちゃんのお話、私の小説の方でも書かせて頂きますね!剣士使ってくれていいですよ!(`・ω・´)フンスッ! (2018年8月27日 19時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
まぁち(プロフ) - 全然大丈夫ですよ!更新、頑張ってください!! (2018年8月27日 17時) (レス) id: 0a3bfc1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
かいs(プロフ) - まぁちさん» 私も嬉しい……!(嬉し泣) 更新頑張ります!こんな感じで大丈夫ですか? (2018年8月27日 16時) (レス) id: e05f2efe8a (このIDを非表示/違反報告)
まぁち(プロフ) - わ、わぁ…!絢音が麗華さんとクッキング…!!← 嬉しい…!続き楽しみにしてますね!!(嬉し泣) (2018年8月27日 11時) (レス) id: 0a3bfc1ea3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かいs | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月20日 23時

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