永瀬の裏事情 。

１６. ページ16

「荷物、そこらへん置いといて全然いいし。」






…いや、汚すぎて置くとこないよね？







『…ちゃんと生活できてる？』






「え？なに、汚い？この部屋。」






まってまってまってまって、







まさかの自覚なし？！






『あのさ、すっごい申し訳ないけど、


汚すぎる。』






「…だって俺、忙しいし。おおざっぱやし。片付けれへんし。」






開き直りかよ。








まぁいいや。



どうせ明日は土曜日でバイトも夜からだから、





掃除でも しておこ。







「…お風呂入ってきたら？」






『そうする。』









お風呂から上がって、気づいたこと。







やっべ、すっぴんだわ。






パジャマもロングTに黒のジャージという、





JKのひとかけらもない格好。






「上がった？」






『今JKのひとかけらもないけど、許してね』






「なにそれ笑」







お風呂場から出て、永瀬くんと目が合った。







『ひぃ、そんなに見てこないでよ〜…。』






あわてて手で顔を覆う。









これで、




「うっわなにこのブスｗｗｗ」



とか



「誰このブスｗｗ」




なんて言われたら、一生泣き続けますからね。

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