💙一緒に帰ろか？ ページ33
友達「A〜彼氏迎えに来たよ〜」
その声にうんざりしながら振り向く。
ドアにもたれるように立っているのは丈くん。
A「彼氏ちゃうわ」
丈一郎「おい、はよ帰るぞ」
当たり前のように私を呼ぶ姿に溜め息をついた。
A「何でわざわざ毎日教室まで迎えに来るん？」
丈一郎「お前が出てくんの遅いからや」
A「一緒に帰る約束なんてしてへんやん」
丈一郎「細かいことはええねん！ほら行くで！」
腕を引かれて教室から引っ張り出される。
友達「今日もラブラブやね〜」
A「うるさいっ！ちゃうわ！」
冷やかす友達に睨みをきかせながら廊下へ。
A「も〜ほんまええ加減にしてよ丈くん」
丈一郎「何が？」
A「毎日一緒に帰る必要ある？」
丈一郎「どうせ家隣なんやからええやろ」
私達は隣の家で育った幼馴染。
丈くんの方が1つ年上で先輩だけど、そんなの関係ないくらいの仲。
A「アイス奢って」
丈一郎「何で俺が奢らなあかんねん」
A「丈せんぱーい奢ってくださーい」
丈一郎「卑怯やぞお前こういう時だけ」
A「ええやんか〜」
丈一郎「…いっちゃん安いやつな」
ブツブツ文句を言いながらコンビニで2人分のアイスを買う背中を眺める。
いつの間にか背が伸びて体付きもしっかりして、"男の人"になった丈くん。
同学年の女子にモテてるってよく聞くけど本当なのかな。
A「…丈くんってさ」
丈一郎「ん？」
A「彼女とかおらんの？」
丈くんがアイスを口から吹き出した。
丈一郎「…いきなり何やねん」
口元を拭う仕草がやけに色っぽくて目眩がする。
丈くんってこんなにかっこよかったっけ。
A「…何となく」
丈一郎「おったら毎日Aと帰らんやろ」
A「丈くんに早く彼女ができますように！」
丈一郎「何でやねん！」
A「そしたら解放されるやん帰り道！」
丈一郎「Aこそ彼氏おらんの？」
A「私？私はおらんよ」
丈一郎「ふーん。ま、お前には無理か。」
A「はあ？それどういう意味？」
食べ終えたアイスの棒を咥えた丈くんが私から目を逸らした。
丈一郎「俺の目が黒いうちは許さんわ」
A「…過保護な幼馴染やな」
丈一郎「まあな」
丈くんが卒業するまでは2人で一緒に帰れたらいいな、なんて密かに思った。
本人には絶対言わないけど。
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幼馴染の丈くんと下校でした！
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わさび醤油(プロフ) - 泣き顔笑顔長尾さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました！続編の更新まで暫くお待ちください！ (2022年2月9日 16時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - sakihamu87さん» とっても嬉しいです…！リクエストありがとうございました！ (2022年2月9日 16時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - 涼杜兄妹さん» すっごくすっごく嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2022年2月9日 16時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
泣き顔笑顔長尾 - 続編おめでとうございます！嫉妬のリクエスト難しかったのにわざわざ書いてくださって､ほんまにありがとうございます！わさび醤油さんの作品大好きなので続編すごく嬉しいです！ (2022年2月9日 13時) (レス) @page50 id: e918656c04 (このIDを非表示/違反報告)
sakihamu87(プロフ) - 今までで読んだ短編集の中で1番好きです！！短い文字数の中書いて下さりありがとうございました！！更新楽しみに待ってます♪ (2022年2月9日 7時) (レス) @page50 id: b82aa09454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび醤油
| 作成日時：2022年1月14日 18時
