💚仲直りして？ ページ4
和也「…ほんまにごめん」
申し訳なさそうに俯く和くん。
だけど私はどうしても許せなくて。
予約3ヶ月待ちの高級チーズケーキを冷蔵庫に冷やしておいた私。
やっとの思いで手に入れたそれを食べるのを楽しみに1日仕事を頑張ったというのに、同棲中の和くんにしっかりと完食されてしまった。
和也「なあ…ごめんって」
A「無理」
和也「A…」
A「人としてどうなん？何か分からへんもんを勝手に食べるって」
和也「そんなええもんやと思ってへんかったから…」
A「常日頃ええもん食べてるアイドル様からすればいつもの味かもしれへんけど私にとっては至極のご褒美やってんで！？」
思わず嫌味っぽい口調になる。
和也「…そんな言い方せんでもええやん」
ムッとした和くんが顔を上げた。
和也「Aやって先言っといてくれたら良かったんとちゃうん？」
A「…は？逆ギレ？」
和也「知ってたら俺やって食べんかったし」
A「…もうええよ。話しかけんといて。腹立つ。」
その日から私達は口をきかなくなった。
一緒に暮らしているのにお互いに存在しないように扱い合う毎日。
これが所謂家庭内別居なのかと内心思いつつ、素直に謝れずに無言の日々が続いた。
A「ただいまー…」
そんなある日、仕事から家に帰ると何やらいい香りが漂っていた。
A「何…？」
キッチンを見るとエプロン姿の和くんが立っていた。
和也「あ…おかえり」
A「…ただいま」
気まずそうに苦笑いした和くん。
実に1週間ぶりの会話は何だかぎこち無い。
和也「…ご飯食べる？」
A「…うん」
和くんが作ってくれた料理を2人で食べ、少しずつ以前のような雰囲気に戻ってきた私達。
和也「…今日デザートあんねん」
A「デザート？」
頷いた和くんがキッチンから持ってきたのは、
A「えっ…」
チーズケーキだった。
和也「あの店ほんまに予約取れへんのやなあ。びっくりした。」
A「これ和くんの手作り？」
和也「そやねん。どうしても買えへんかったから作ってみた。」
まさかの対応に言葉を失う。
和也「ほんまにごめん。これで許してくれへん？」
A「私こそごめん。くだらんことで意地張って…」
和也「くだらんなんて思ってへんよ。…一緒に食べよ？」
A「うん！」
.
.
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sakihamu87さんリクエスト
彼女と喧嘩する和くんでした！
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わさび醤油(プロフ) - 泣き顔笑顔長尾さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました！続編の更新まで暫くお待ちください！ (2022年2月9日 16時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - sakihamu87さん» とっても嬉しいです…！リクエストありがとうございました！ (2022年2月9日 16時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - 涼杜兄妹さん» すっごくすっごく嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2022年2月9日 16時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
泣き顔笑顔長尾 - 続編おめでとうございます！嫉妬のリクエスト難しかったのにわざわざ書いてくださって､ほんまにありがとうございます！わさび醤油さんの作品大好きなので続編すごく嬉しいです！ (2022年2月9日 13時) (レス) @page50 id: e918656c04 (このIDを非表示/違反報告)
sakihamu87(プロフ) - 今までで読んだ短編集の中で1番好きです！！短い文字数の中書いて下さりありがとうございました！！更新楽しみに待ってます♪ (2022年2月9日 7時) (レス) @page50 id: b82aa09454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび醤油
| 作成日時：2022年1月14日 18時
