💜お祝いするやろ？ ページ27
筒に入った卒業証書を取り出してまじまじと見つめる。
まだ実感が湧かないけれど、私はもう高校生じゃなくなるんだ。
友達「就職憂鬱やなー…」
A「ほんまになあ」
友達「ずっと高校生がええなあ」
A「私も」
長いようで短かった学生生活はもう終わり。
これからは社会人として生きていく。
友達「A」
A「ん？」
友達「あれって…」
友達が指差す方に視線を動かす。
A「な…！？」
ニット帽にサングラス姿でもすぐに正体が分かった。
友達「Aの彼氏ちゃう？」
キョロキョロと辺りを見渡す仕草はどう考えても恭平くんだ。
私は慌てて駆け寄る。
A「何でおるん！？」
恭平「あ、おった」
A「そらおるやろ」
恭平「卒業おめでとうございまーす」
A「ありがとう…でも何で来たん？」
恭平「え、何か祝いたいなーと思って…」
どうやら思い付きで来たらしい恭平くんはお祝いの割にダル着で手ぶら。
A「仕事は？」
恭平「オフやで」
A「はよ言ってよ！」
恭平「ごめんごめん」
クールな見た目と反して中身は天然でアホな恭平くん。
出会った当初は近寄り難い印象を受けたものの、今となっては本当に年上なのか疑うレベル。
恭平「飯行く？」
A「え？」
恭平「あ、でも友達と予定あるか」
A「ある…けど行く！行きたいし！」
私は慌てて友達の元へと戻った。
A「ごめん、私…」
友達「ええよええよ、行っといで」
A「まだ全部言ってへん」
友達「何となく分かるわ。」
A「何で？」
友達「やってA何だかんだ大好きやん、彼氏のこと。」
A「え？」
全てを見透かすかのような友達の眼差しに頬が熱くなる。
友達「ほら、はよ行きや」
A「…ありがとう！」
友達の言う通り、どこか頼りなくて抜けてるけど私のことを大切にしてくれる優しい恭平くんが大好き。
A「恭平くんお待たせ！行こ！」
恭平「寂しいなー…」
A「え？何が？」
恭平「Aの制服姿もう見れへんの寂しいやん」
A「は？」
恭平「貴重なJKブランドが…」
A「…やっぱ恭平くんなんて嫌い」
恭平「嘘やって！嘘！嘘やから！」
恭平くんが私の頭に優しく手を置いた。
恭平「どんなAもちゃんと好きやで」
.
.
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つぶらいさんリクエスト
彼女の卒業式にきた恭平くんでした！
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わさび醤油(プロフ) - 泣き顔笑顔長尾さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました！続編の更新まで暫くお待ちください！ (2022年2月9日 16時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - sakihamu87さん» とっても嬉しいです…！リクエストありがとうございました！ (2022年2月9日 16時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - 涼杜兄妹さん» すっごくすっごく嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2022年2月9日 16時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
泣き顔笑顔長尾 - 続編おめでとうございます！嫉妬のリクエスト難しかったのにわざわざ書いてくださって､ほんまにありがとうございます！わさび醤油さんの作品大好きなので続編すごく嬉しいです！ (2022年2月9日 13時) (レス) @page50 id: e918656c04 (このIDを非表示/違反報告)
sakihamu87(プロフ) - 今までで読んだ短編集の中で1番好きです！！短い文字数の中書いて下さりありがとうございました！！更新楽しみに待ってます♪ (2022年2月9日 7時) (レス) @page50 id: b82aa09454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび醤油
| 作成日時：2022年1月14日 18時
