あなたの隣にいたいのです【大橋和也】 (ページ5)

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流石夫婦ページ5

空き時間、楽屋で各々自由に過ごすメンバーの横でパソコンを開く私。

スケジュールの調整やらをこなしていると、隣に西畑くんが座った。

西畑「何してるん？」

A「仕事です」

西畑「それは見たら分かるけど」

A「スケジュールの調整です。変更点多くて…」

西畑「ふ～ん。大変やなあ。」

他人事のようなリアクションを取る西畑くん。

あなたのスケジュールですけどね、これ。

A「明日の入り時間が1時間早まるので集合も7時でお願いします」

西畑「え～嫌やあ」

西畑くんが頬杖をついてニコニコしながら私の顔を覗き込んできた。

瞬きする度に長い睫毛が揺れる。

A「…何ですか？」

西畑「別に～？」

藤原「おい大吾、近いぞ」

西畑「そう？」

藤原くんの言葉を聞いても動く気配のない西畑くんに戸惑う。

子犬のような目でこちらを見られてもどうすれば良いのか分からない。

大橋「大ちゃーん！昨日やってたゲームってこれやっけー？」

西畑「えー？どれー？」

大橋「俺今充電してるからこっち来てやあ」

大橋くんが少し離れたところから声をかける。

西畑「はっすん後にしてー」

大橋「俺今やりたいねんけど…」

西畑「え～？もー…」

渋々立ち上がった西畑くんが私から離れて大橋くんの元へ。

何だかんだ2人は楽しそうにゲームトークを繰り広げている。

こんな些細なことでも期待してしまう自分が嫌になる。

もしかしたら私と西畑くんの距離感に嫉妬しているのではないか、と。

藤原「Aちゃん、あと何分？」

A「えーっと…30分後にリハーサルなのでそろそろ着替えてください」

長尾「はーいっ！」

.

.

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収録が終わり、藤原くん単独の仕事に同行することに。

藤原「さっきの大橋見た？あいつほんまにアホやろ」

移動中、楽しそうに大橋くんの話をする藤原くん。

流石丈橋夫婦、だなんて心の中で思いながら相槌を打つ。

藤原「大橋ってほんまに飽きひんよなー」

A「付き合い長いんでしたっけ？」

藤原「うん。出会ってからもうだいぶ経つなあ。」

A「へー…」

そんな藤原くんが少し羨ましい。

藤原「…なあ、1個聞きたいことあんねんけど」

A「はい？」

藤原「…今日1日ずっと気になっててん」

A「何がですか？」

藤原「…うなじにキスマついてへん？」

A「…えっ？」