あなたの隣にいたいのです【大橋和也】 (ページ2)

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朝のワイドショーに生出演する彼らをぼんやりと眺める。

西畑「どうもっ」

「「「なにわ男子でーす！」」」

さっきまでの寝起きテンションと違ってキラキラアイドルスマイルをカメラに向けるメンバー。

その切り替えの早さは流石としか言いようがない。

西畑「―でもさっきも来る途中マネージャーさんの車で爆睡してましたけど高橋さん」

高橋「ちゃうんすよ！昨日寝るの遅くて…」

長尾「朝から収録なのに夜更かし？」

高橋「ほんまにちゃうんすよ！」

藤原「待って待って？何が"ちゃう"なん？寝てたのは事実やろ！」

軽快なトークを繰り広げる7人。

日に日に上がっていく知名度に比例するように彼らも成長を遂げている。

A「お疲れ様でした～。次移動して雑誌の撮影です。」

西畑「朝ご飯はー？」

A「向こう着いたらケータリングあるので」

長尾「腹減ったあ…」

衣装から私服に戻ったメンバーを連れて撮影スタジオへ。

A「本日はよろしくお願いします」

スタッフ「今回の撮影がこの月の表紙分と特集ページの分でして、終わり次第取材という形になりますので」

A「はい、よろしくお願いします。」

カメラマン「セットの準備整い次第撮影始めてもいいですか？」

スタイリスト「衣装搬入できてるのでこっちは大丈夫でーす」

スタッフ「掲載ページとサンプルをこの日までに―」

慌ただしい現場の空気に気圧される。

スタッフ「取材内容は確認して頂いた通り今回のテーマに沿って座談会という形なので―」

ヘアメイク「マネージャーさん、1人ずつお願いしてもいいですか？」

A「あ、はい！分かりました！」

情報過多なスタジオ内を逃げるように出て控え室へ。

ノックするとすぐに返事が聞こえてきて、ドアを開ける。

A「藤原くんヘアメイク行ってください」

藤原「あ、はーい」

絶賛食事中の藤原くんがおにぎり片手にメイク室へと向かった。

大西「何か今日スタッフさん達慌ただしない？」

西畑「うん」

A「セット変更になったみたいで今組み直してるらしいですよ」

大橋「へ～」

長尾「あ～お腹いっぱいや～」

A「衣装の準備できてるらしいので食べたら着替えてください」

長尾「はーい」

本人達は至って呑気。

大西「Aさん朝ご飯食べました？」

A「出る前に食べてきましたよ」

大西「ならよかった」

だけど彼らは影で支えている私達への気遣いを忘れない。