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そんなことを考えながら日々を過ごす俺の元に衝撃的な知らせが届いた。
マネージャー「言いにくいんですけど…これ」
そう言って遠慮がちに差し出された1枚の紙。
週刊誌の記事をコピーしたものだった。
丈一郎「えっ…何これ」
マネージャー「明日出ます…」
大きく掲載されている白黒のツーショット。
それは大阪の街を歩く俺とAとのものだった。
事務所スタッフ「これ誰？」
丈一郎「同級生です、中学の」
事務所スタッフ「彼女ではなく？」
丈一郎「ちゃいます！…まだ」
事務所スタッフ「"まだ"？」
丈一郎「あ、いや、ただの同級生です、ほんまに！」
まさか撮られるとは思ってもみなかった。
完全に油断しきっていたのだ。
Aと過ごしている時の俺はあくまで自然体で、自分がアイドルであることを半ば忘れていた。
事務所スタッフ「もうちょっと気を引き締めた方がいいんじゃないの？」
その通りだ。
この件は俺の落ち度でしかない。
"地元大阪で密会デート"の文字を見つめる。
Aの顔にはモザイクが入っているとはいえ、迷惑をかけてしまうのではないかと不安になった。
事務所のスタッフ、マネージャー達との話し合いを終えてホテルに戻った俺はすぐにAに電話をかけた。
丈一郎「あ、もしもし？俺やけど…今大丈夫？」
焦りが生じて意図せず早口になった。
ダサいなあ。
そんなことを思いながらAに事の経緯を簡単に説明する。
A「えっそれ大丈夫なん！？」
丈一郎「うーん…まあとりあえずは…」
否定の声明を出すのか、それとも静観するのか。
それは俺が決めることではないし、分からない。
A「私のせいやんなあ…ごめん…」
丈一郎「いやそういうことちゃうって！」
Aの落ち込み気味な声のトーンに慌てる。
A「もう会われへんなあ」
丈一郎「いやでも…また落ち着いたら」
A「今度から皆で会うようにせえへん？そしたら大丈夫やろ！同級生の子呼んでさ！」
それでは意味がない。
俺にとって価値があるのはAと2人きりで過ごす時間であって、その他大勢が参加するのははっきり言って嫌だ。
丈一郎「いや…」
いっそ、今伝えてしまうべきなのかもしれない。
Aへの気持ちを。
好きだという言葉を。
俺は密かに決意を固めた。
ベッドの上に座り直し、軽く咳払いをする。
A「どうしたん？喉痛いん？」
丈一郎「いやちゃうねん…その、」
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深澤りん(プロフ) - わさび醤油さん» レスありがとうございます！最後まで読みます！楽しみにしてます！ (2022年5月23日 20時) (
レス) id: 214e1122e7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - 深澤りんさん» コメントありがとうございます！是非最後まで読んでくださると幸いです。 (2022年5月23日 20時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
深澤りん(プロフ) - 丈くん推しです。切なそうだけど結末楽しみにしてます (2022年5月23日 19時) (レス) @page42 id: 214e1122e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび醤油
| 作成日時：2022年4月2日 16時
