好きになってしまった私 (ページ10)

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You side

謙杜は何も言ってこなくてなんも理由なかったのかな??とか思ってたら、

「橘が、今日頑張っちゃおうかなって言ってたから俺も…橘がもっと頑張れるように…背中…押したし声もかけた…。」

って真っ赤な顔して言ってるからなんだか恥ずかしくなって胸がキュッってなって初めてこんな気持ちになった。

何この感情。この感じ。

全然わかんない…。

その後謙杜に湿布を貼ってもらって保健室を後にした。

麗華に散々心配され、部活お休みだねなんて言われた。

『ねぇ麗華。誰か異性を見てさ、胸がキューッてなることある？』

『ずっと胸がドクドクしてて私病気かな…。』

麗華にこのことを相談してみた。

「えっ！Aにも春が来たのか!!」

『なんの事？もう春はすぎたよ？』

「ちーがう！好きなんだよ!!それは!!」

好き…なのか。

これが私が謙杜を好きになった瞬間だった。