好きになってしまった私 (ページ8)

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You side

誰かに見られてないだろうか。すごく恥ずかしくて長尾の背中に顔を埋めていた。

「恥ずかしいん？」

『うん…まぁ…。』

ほいっとタオルを投げられ、恥ずかしいんやったらこれ頭から被っとき。

と長尾に言われた。

『ありがと…。』

保健室についても先生はいなくて、長尾がゆっくりベッドに下ろしてくれた。

「先生おらへんな。」

そう言い氷を取ってきてくれこれ足に当ててと氷を受け取った。

靴下を脱いでみると予想以上に腫れててこれは部活参加できないな…。なんてこんな時でも部活のことを考えてしまうなんて馬鹿だなぁって思う笑

「うわ…。腫れてんなぁ。」

私の手から氷を奪って優しく足に当ててくれた。

「ちょっと冷やってすんで。」

『わっ…冷た…。』

『長尾ごめんね。』

「ありがとうの方がええんやけど。」

『ありがとう…。』

その後2人とも黙っちゃってなんか気まずくなってしまった。

『長尾あと自分でできるからテント戻って大丈夫だよ。』

「いや、俺が勝手にやってるだけやから気にせんで。」

なんて言われて何も言い返せなくなった。

あ、そう言えば走る時長尾背中押してくれた…よね？

『ねぇ。長尾。「やだ。」…えっ？』

「そろそろ長尾呼び嫌なんやけど？」

『えっと…。』

「謙杜って呼んでくれへんの？」

『け、謙杜…？』

「ん？」

何こいつ。やってる事あざとすぎんだけど…。

謙杜なんて普通に呼んだけどやっぱり恥ずかしくて、謙杜の顔を見ることが出来なかった。

「話。あったんちゃうん？」

『あ、あのさ。走る時背中押してくれた…よね？』

いざ聞いてみるも返事がなくて謙杜を見てみるとこっちをじっと見ていた。