好きになってしまった私 (ページ2)

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You side

私が恋に落ちたのは体育祭のときだった。

最初はうるさい人なんだなぁって思っててテンション高いななんて思ってた。

この感情が出てきたのはこの時だった。

「体育祭の個人種目は決定したので、クラスの選抜リレーの選手を決めたいんですけど、やりたい人いますか〜??」

体育祭実行委員の声だけが響く教室。

「はいはーい！長尾！長尾がいいと思いまーす!!」

男子のふざけたような声が響く。いわゆる一軍男子だ。

私はそんなカーストなんて興味無いし、たった3年間しか関わらないのにどうしてそう友達っていう存在が欲しいのか謎でしか無かった。

んまぁ、上辺は誰にでもにこにこしているような私だけど笑

「ねぇねぇ、Aはリレー出ないの??」

後ろを向いて話しかけてきたのは同じ部活の麗華だった。

『やる必要ないなぁなんて思って。』

「A速いのに…あっ！」

「はーい！A!!足速いし!!いいと思う!!」

麗華が急にニコニコしながら前を向いたと思ったらこんなことを言っていた。

『麗華??私やりたくないんだけど??』

「いいじゃん!!やろーよ！私もやるし!!」

『やだ。』

「お願い!!部活の時死ぬほどトス練習付き合いから。」

うっ…それは揺らぐ…でも

『っ…むりっ!!』

席を立ち教室を出ようとした時だった

「橘やるん！なら俺はしる〜!!」

長尾がそんなことを言っていた。

「んね？Aお願い…!!トス練習もジュースも奢るから…お願いっ…!!」

麗華のキュルキュルなおめめにやられて『っ…やる…。』

なんて口に出していた。