風隠の裏で。〜疾風と枝垂れ桜の章〜［オレカバトル］

第12話 何故… ページ16

ロック「…着いたぜ」

リア「ここが…？」

リア達が辿り着いたのは、まるで仙界の様な建物。

まさに「豪華絢爛」といえる。

ヒエン「…入るぞ。」

全「勿論。」

ヒエンが扉をそっと開ける。

その途端…


大柄な男「ははっ…来るのが意外と早かったなぁ？」

リア「お前ッ…！ハヤテお兄様を返せ。」

大柄な男「…ハヤテ…？…ああ、あいつの事か？…あいつなら…」

男がそう言い終える前に…

ザシュッ…

リア「…え？」

リアの腕には…双剣が突き刺さっていた。ドクドクと血が流れる。

リア「いっ…あっ…」

ダルタン「リアッ！！」

ダイヤ「…っ…神よ…力を貸して…」

ダイヤは「かいふくのいのり」で、リアの傷を回復した。

リア「あ…ありがとう…」

ダイヤ「どうって事ないわ。それよりまだ痛む？」

リア「大丈夫…」


ロック「…てめぇ…何者だ！その顔を表しやがれぇっ！！」

？「…っ！？」

謎の人物は反応しきれず、ロックにフードを取られた。

その正体は…



ロック「…はっ？」

ダルタン「んなっ…」

ヒエン「…！？」

ウーフー「えっ…」

リント「そんな…」

マジカ「…マジかよ」

リア「え……？…ハヤテお兄様…なの？」


でも、何もかもがおかしい。

いつものハヤテとは思えない赤黒く虚ろで冷たい目。

いつも優しい笑みがかかった顔が冷たい無表情になり、

蓮の花をモチーフにしたフードを纏っている。

リア「嘘だ…何で…」

大柄な男「はっはっは！ハヤテはもう、おれの手中だ。」

リア「そんな…」

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