《恋》2 (ページ40)

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・Y#90 ページ40

"今日の夜・・・帰って来られへん？"

嬉しかった。

廉くんの思いが聞けて。

私も会いたかったから。

ワガママ言っちゃいけないって思ってたけど

自分の気持ちを正直に伝える事は

悪い事じゃない。

廉くん、早く会いたいよ。

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ごめん、帰んの23時過ぎると思うわ｝

｛大丈夫。気をつけて帰って来てね

そんなやり取りをして数時間後
どうせなら、家で廉くんの帰りを待ちたくて
私は19時頃の新幹線に飛び乗った。

どうしようもないぐらい廉くんが好き。

その気持ちが全ての原動力。

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『つ、疲れたー・・・』

約3時間の道のりを経て無事帰宅。
インドアの私からすれば今日一日の運動量は異常。

中々ハードだったけど
廉くんに比べたら・・・ハードでもない。

と、取り敢えず片付けよう。
まずは洗濯機を回して
その後、キャリーケースを直して・・・

万全の状態で廉くんの帰りを待つんだ。
なんて気合いを入れすぎたせいか
携帯を一切見てなかった私は・・・

「めっちゃ心配したんやけど！？」
『ご、ごめんなさいっ』

理想とは程遠いお迎えをする事に。

「俺寿命縮むかと思ったわ(笑)」
『ほんとごめんなさいっ』

「疲れて寝てもたんかなとか」
「新幹線乗られへんかったんかなとか」

『・・・ごめんね』

謝る事しか出来ないでいると
廉くんの優しい香りに包まれた。

『れ、廉くんっ？』
「元はと言えば俺のせいやな」
『え？』
「俺がワガママ言うたから」
『ちがっ「急いで帰って来てくれたんやろ？」

『・・・』
「ここはありがとうって言うべきやな」

『廉くん・・・』
「あーAちゃんー」

名前を呼ばれたと同時に
抱き締められてる腕の力が強まる。

「本物や〜」
『ふふ、本物だよ』

「ずっと」

『ずっと？』

「こーしたかった」

その言葉に涙が出そうになった。