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Story7 ページ9

You side





『ちょ、ま、ハロちゃん走るの早くね!?』


時刻は夕暮れ前。
私は何故か、ハロちゃんに引っ張れられながら散歩をしていた。

これじゃあハロちゃんを連れて散歩をするつもりがこっちが散歩してもらう側になってしまう。


『まって、ちょ、まっちょ!!(?)
ギブギブ! 一回休もう!?』←

「アンッ!!」


疲れ過ぎてまっちょという意味不な単語が出てきたが、ハロちゃんは一向に止まる気配が無く。

それどころか、さらにスピードアップしてそのまま家に帰ってしまった。


『はー…、は、速すぎるやろ……!』


完全に散歩してもらう側だったような気もするが、それは仕方が無い。
仔犬の元気と言うのは計り知れないものなのだ。


『ふぅ…。さ、ハロちゃん、足ふこう?』


一通り互いに水分補給を済ませ、休憩した後、散歩で汚れたハロの足を拭こうとウェットティッシュを片手に構える。


「ウッ!?アン!!」


しかし、ハロちゃんはよっぽど足を拭かれるのが嫌なのか、そのまま家の中に入ってしまった。


『あっ、こら!待ちなさい!』


結果として、濡らせたタオルの上を歩いてもらって足を綺麗にした。

うぇえ……散歩の初日からこれはきつい…。

さすが降谷さんや…、毎日仕事帰りにこれをやっとるんか……。


…そう言えば、今世の私って家事もなんもしてなかったな。てか出来なかったような…??


それを思い出した途端、サーッと血の気が引くのがわかった。

うそやろ…、トリプルフェイスで疲れてるとは知らずとも家事の手伝いひとつしてなかったとは…。


なんという親不孝。さすがにダメだろ。


『……よし、これからは私が家事をやろう!』


この日、私の中でいくつかのルールが完成した。


……てか、この一日でいろんな事が起こりすぎでは?
もう記念日を制定しても良いような気がしてきた。


……そう言えば、今世は一応男だし、この一人称も変えないとな…。

これから先の事を思い、一気に萎える私だった。


ーーー


【降谷さん家のルール】(発案、実行:降谷A)


1、家事はなるべく私がやること!

2、ハロちゃんの散歩も雨の日以外はすること!

3、料理技術で降谷さんに追い付くこと!
(無理ゲーな気がしてきたけど降谷さんの遺伝子が入っているなら行けるはず!頑張れ、私!)


ーーー

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食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - ユキさん» うわあ本当だ……ありがとうございます!!更新の励みになります!これからも頑張りますね!! (2019年8月29日 18時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしてます!!それから、24話なんですけど、URLではなくて、USBかな?と思ったのですが、間違ってたらすみません。 (2019年8月26日 13時) (レス) id: 36bc1bbe51 (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - 明里香さん» いつもお世話になってます!全然細かくなんてありません!(笑)多分これからも誤字る予定なのでもっとビシバシ言ってやってください!<(_ _)> (2019年8月13日 22時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 46話が45話になっています。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 44話に誤字がありました。「見たいですから」ではなく、「みたいですから」です。細かくてすみません。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ | 作成日時:2019年7月23日 16時

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