【どうしてこうなった】降谷さんの勘違い【名探偵コナン】

Story46 ページ48

You side




『んと、ターゲットは……。
…お、みっけ。固まってるじゃんラッキー。

あ、バーボンさん。拳銃とかって何処に置いてます？』

「はい？」


私の質問に対して明らかに困惑する降谷さん。

…いや、分かるよ？？
普通の一般人ならこんな会話しないもん。分かるよ？？？


いやでもほら、私ってなんでも出来ちゃう系の天才だから。そんでもって今はアスティだから。

許されるのだよふはは。←


『借りたいんですが、ダメでしょうか。』

「あ、いえ。持ってきますね。」


そう言うと、降谷さんは自室であろう部屋まで向かった。


その間にせっせと散らかした荷物を片付け、パソコンのデータをスマホにも写るように細工をする私。

……ん、あとはコードを繋げれば完成っと。


「持ってきましたよ。」

『うわっ…、あ、暫くの間借ります。』


いつの間にか私の背後にたっていた降谷さんにビビりながらも、拳銃を手渡しされる。

いきなりのイケボは心臓に悪いってばよ、降谷しゃん……。


『…よし。バーボンさん、ここに向かう事って出来ます？』


先程ハッキングして手に入れたターゲットの現在地を降谷さんに見せれば、勿論ですと何処からか恐らくRXｰ7のものであろうキーを取り出した。

…いや、ジンさんもだけどさ。

この組織、ド〇えもん多くね…？


黒の組織はドラ〇もん量産場だった…？？

そんな馬鹿な事を想像しながら、着いてきてくださいと言う降谷さんの声に従った。


・
・

降谷零 side



ジンと彼女の会話を聞いた時、まさかとは思ったが、やはり今回の任務はNOCの始末だった。

それも、我らが公安配属の。

確信を得たのは、彼女から見せられたターゲットの現在地だった。


そこでは現在、組織に潜入している警視庁公安部が一時的に集まっているとの報告を今朝、風見から受けた。

…どうする？どうすればそいつらを救える？

その答えを探すべく、思考を巡らせながら運転をする。


これは余談だが、彼女。
yarhuuことアスティは、僕の正体を知っていると僕は踏んでいる。


あの、全てを見透かしているような瞳。

何度かハニトラを仕掛けて見たものの、それっぽい反応は見られなかった。

これに関してはただ彼女が鈍感なだけかもしれないが。


だとしたら、彼女は一体どこまで…。

いや、ここまで来ると"彼女"なのかどうかすらも怪しい。もしかすると、彼女じゃなくて彼の方かも知れない。

…今度、ダメ元で名前を聞いてみよう。
そう決断した。

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