【どうしてこうなった】降谷さんの勘違い【名探偵コナン】

Story41 ページ43

You side





『……あ、その前に変装しないとだわ。』


その事に気がついたのが今からちょいと前。

仕方が無いので、私は現在進行形で適当な路地裏でマスクを被っていた。

その間にも容赦無く照りつけてくる紫外線。
勿論、日焼け止めクリームは装着済みだ。


ここここの透き通るように白い肌は降谷さんからの贈り物ですからね！？？

紫外線ごときにこの白さを奪われて溜まるか！！


それでも暑すぎるがあまりに、前文だけ鶏のようになったがそれは気の所為だ。異論は私が認めん。←


やっとの事で変装マスクとチョーカー式の変声期を取り付け終えた。

ちなみにこの変声期、ネックレス式なのでわざわざどっかのオキスバのようにあの暑苦しい服を着なくても良いのである。


ジンさんのあのまっくろくろすけを擬人化させたかのような服も相当だけど、沖矢さんもあれ暑くないのかな……？

二人して倒れ込むオチなんて誰も求めてないよ？？


私だったら間違いなく倒れるね。一般人だから。
もう一度言う。一般人だから。


……え？組織に入ってる時点で違うって？

………うるさいやい。
あれは不本意だから良いんだよ、誰がなんと言おうと！←


そんな馬鹿丸出しな思考を巡らせながら路地裏から出ると、全身の穴という穴から汗が吹き出るような錯覚を覚えた。

ひえ……この暑さはないわ…。
ここから安室名義の家まで行くのかよ…萎えるわー、無いわー。←


『……なんかもう、安室さんが家ごと来い。』


降谷さんが家を担いで来る事が容易に想像できてしまった私はそろそろ末期だと思う。

あ、暑さのせいだよ……ははは


心の中で盛大に不満をぶちまけながら歩いて行くと、とあるマンションが見えた。

…お、あれかな？


どうやらいつの間にか目的地に着いていたようだ。
Go〇gle先生ぐう有能。


ロビーに入り、渡された紙切れに書いてあった部屋番号を機会に入力していく。


…うん。

警備が厳重なのはとてもとてもワンダフルなんですけど、この作業がこれまためんどいんですわ。


なんだよ、部屋番号入力しないと入れないって。

そんでもって向こうがロックを解除しないと入れないって！


ひっじょーにめんどくさい！！だがしかしそこがメイド・イン・ジャパン！！！流石です！！！(違う)


暑さでいよいよ頭が狂ってきたような気もするが、ドアのロックがようやく解除されたのでノロノロと足を運ぶ。


あーー……、はよ降谷さんに癒してもらお…

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