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Story19 ページ21

You side





なるべく体力を消費したくなくて、視線だけで辺りをキョロキョロ見回していると、聞き覚えのあるエンジン音が聞こえた。


『……!キュラソーちゃんや…!』


おお…ちゃんと持って来てくれた…!!

その事にただひたすら感動していると、クレーン車に乗ったキュラソーちゃんも私を見つけたようで、こちらに一直線に進んできた。


「約束通り持ってきたけど…何につか…!
あなた、怪我が酷いわよ!?」

『えへへ、ちょっとドジっちゃいました。どうって事ないです。』


そうやって微笑むと、キュラソーちゃんもつられて微笑んだ。


「…そう、強いのね。偉いわ、子供なのに。」

『キュラソーさん、舐めちゃいけませんよ??
世の中にはね、見た目が小学生でも中身が高校生って子もいるんですよ?』


眉をひそめ、極めて真面目にそう言うと、キュラソーちゃんは暫くぽかんとした後、吹っ切れたように笑いだした。


『えっ、ちょっと、何笑ってるんです!』

「あっはは、ごめんなさい…、真面目そうなのに、冗談を言えるなんて思わなくて…。」


そこまで言うと、キュラソーちゃんはまた思い出したように笑い出した。

……えっ、信用されてない…??←


『ちょっと、こっちは真面目なんですよ!聞いてます!?』

「ごめんなさ、…ふふ…」

『ねぇ!ほんとに泣きますよ!?』


そんな茶番をしていた私だったが、ガコンという何かが外れる音ではっと我に返る。


『あ、そうだ!こんな事してる場合じゃ無い…!
キュラソーさん、質問には後で答えます!

取り敢えずタクシーは呼んでおきましたので、ここまで来て下さい!私も直ぐに行きます!』


そう言いながら、あらかじめスマホに入力しておいた住所を見せると同時に、我が家の鍵を渡す。


「えっ、……良いの?」

『もちろんです!あ、でもなるべく跡は残さないで下さい。うちの父さん、公安なので…。』

「あぁ、なるほどね。了解よ。」


そう言うと、キュラソーちゃんは笑いながらそう答え、そのままタクシーを停めてある場所まで歩いて行った。

それを確認して、私もクレーン車に乗る。


『ふぅ……。
よし、ファイナルラウンドだ…!』


そう独り言を呟いた私は、慣れない操縦に戸惑いながらも、恐らくは観覧車が転がって来るであろう場所にクレーン車を停め、そそくさその場から去った。


……さて。
あとは任せたよ、小さな探偵さんと仲間たち。

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食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - ユキさん» うわあ本当だ……ありがとうございます!!更新の励みになります!これからも頑張りますね!! (2019年8月29日 18時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしてます!!それから、24話なんですけど、URLではなくて、USBかな?と思ったのですが、間違ってたらすみません。 (2019年8月26日 13時) (レス) id: 36bc1bbe51 (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - 明里香さん» いつもお世話になってます!全然細かくなんてありません!(笑)多分これからも誤字る予定なのでもっとビシバシ言ってやってください!<(_ _)> (2019年8月13日 22時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 46話が45話になっています。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 44話に誤字がありました。「見たいですから」ではなく、「みたいですから」です。細かくてすみません。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ | 作成日時:2019年7月23日 16時

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