Story18 ページ20
You side
『…はっ、…いっ……!!』
止まぬ銃弾の雨が容赦なく降り注ぐ中、私はただひたらすらに走っていた。
かすり傷はあちらこちらに出来ているものの、これといった致命傷が無いのが幸いだ。
ひぇっ、これだけ攻撃されて致命傷が無いとか生命力〇キブリ並かよ。
自分の生命力に少しだけ嫌気がさしていると、銃弾によって崩れそうになった床が、私の体重が加わった事により完全に崩壊した。
『えっうわ、ちょっ』
咄嗟に瓦礫を踏んで近くにあった足場に着地できたが、今度はその着地した場に攻撃が集中してきた。
えっと、確かサーモグラフィーがあのヘリに搭載されてるんだっけ?
くっそ誰だよサーモグラフィーなんて発明したやつ!!!死んでないなら一発入れてやる!!←
そんな馬鹿丸出しな八つ当たりをしながら、私は下に飛び下りた。
助かる可能性は、一か八か。
頼むよ、私の運…!前世で最後に引いたおみくじには凶って書いてあったけど!!
地面に当たる寸前、私は映画で見たキュラソーちゃん見たいに鉄の棒がお腹を貫通しないようにぎりぎり一回転し、見事に着地した。
ひょええ………さすが、降谷さんの遺伝子パネェっす……。
着地はしたのはしたで良いものの、あちこちに切り傷やかすり傷が出来ていることに変わりはない。
着地した反動で細かな痛みが増し、思わずバランスが崩れる。
いっっったいな、ホントに!!
あんの銀髪野郎!!
今度あったらまじで一発入れてやる!!
軽く殺意を湧かせながらも、何とか観覧車内部から出る。
サーモグラフィーの視界にはもう私の姿は無いのか否や。
いつの間にか、鬼のように降り注いでいた銃弾は無くなっていた。
やっとか…。
どんだけ銃弾詰め込んでたんだよ……。
あくまでも心の中で軽く愚痴っていると、頭上で爆発音がした。
えっ、なに!?と慌てて空を見上げると、何故かヘリの下で爆弾のようなものが爆発していた。
…あ、そうだ。
確か、降谷さんがヘリのプロペラをつなぎ止めている部分を壊すために、赤井さんに協力してるシーンもあったような……。
約18年前に見た映画の内容を思い出そうと頭を捻らせていると、はっとある事を思い出した。
『そうやん……、キュラソーちゃんにクレーン車持ってくるように依頼してたんやったわ…!』
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食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - ユキさん» うわあ本当だ……ありがとうございます!!更新の励みになります!これからも頑張りますね!! (2019年8月29日 18時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしてます!!それから、24話なんですけど、URLではなくて、USBかな?と思ったのですが、間違ってたらすみません。 (2019年8月26日 13時) (レス) id: 36bc1bbe51 (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - 明里香さん» いつもお世話になってます!全然細かくなんてありません!(笑)多分これからも誤字る予定なのでもっとビシバシ言ってやってください!<(_ _)> (2019年8月13日 22時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 46話が45話になっています。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 44話に誤字がありました。「見たいですから」ではなく、「みたいですから」です。細かくてすみません。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ | 作成日時:2019年7月23日 16時