Story13 ページ15
降谷零 side
「Aくんが降谷くんの身代わりになっている。」
「……は、」
ある日の昼食時。
NOCリストを奪った犯人の追跡に失敗し、なにか手掛かりは無いものかと、今日も今日とてせっせとデータを分析していたその時。
無通知で電話が掛かってきた。
普段は仕事用とプライベート用を使い分ける為に二台持ちなのだが、今日はプライベートの方を家に忘れてきたらしい。
風見には休むのも仕事のうちだと言っているが、僕も偉そうな事言えないな…。
その事を思って警戒しながら電話をとると、相手はあの赤井秀一だった。
「っ、どういう事だ!」
「落ち着け、降谷くん。手は打ってある。
Aくんを助け出す為にも、今から言う場所に来て欲しい。それから作戦を報告する。」
電話内容は至ってシンプル。
僕の唯一の家族であるAが、僕の身代わりになってくれている、との事だ。
…は?Aは一体、何を考えているんだ?!
これは状況によっては真面目に病院を勧めた方がいいと思った。
普段なら赤井の言う事など聞く耳も持たないが、今回は別だ。Aが関わっている。
「…場所を、言え。」
素早くメモの準備をして、赤井に教えられた地名をメモして行く。
「なるべく早く頼む。」
「言われずとも分かっている。」
赤井の頼みに対し嫌味を軽く含みながら、電話を切る。
……無事に帰って来れたら、説教だな。
風見に手短に用事があると伝えた僕は、Aの心境を探るに効率的な質問を考えながら、愛車であるRXー7を起動させた。
・
・
指定された場所まで行き、目的地に着くまで赤井に電話で教えられた事を今一度頭の中で整理する。
1、Aが僕の身代わりになっている事。
何がどう転んだらAが関わる事になるのかが理解出来ないが、どうやら今、僕がいる場所の目の前の倉庫内にAは居るらしい。
2、照明を打つので、隙を見計らって裏口から倉庫内に侵入して欲しいとの事。
これに関しては問題は無い。
3、Aを救い出した後、すぐに逃げるのではなくどこか物陰に身を潜めること。
やつらのこれからの狙いを突き止める為らしい。
全て問題は無い。多少の血は流れるかも知れないが、全てはAの為と思えばこれくらいどうって事ない。
ーーやるからには、完璧にやってやるさ。
そう思いながら僕は、気配を殺しながらチャンスを待った。
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食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - ユキさん» うわあ本当だ……ありがとうございます!!更新の励みになります!これからも頑張りますね!! (2019年8月29日 18時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしてます!!それから、24話なんですけど、URLではなくて、USBかな?と思ったのですが、間違ってたらすみません。 (2019年8月26日 13時) (レス) id: 36bc1bbe51 (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産)(プロフ) - 明里香さん» いつもお世話になってます!全然細かくなんてありません!(笑)多分これからも誤字る予定なのでもっとビシバシ言ってやってください!<(_ _)> (2019年8月13日 22時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 46話が45話になっています。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 44話に誤字がありました。「見たいですから」ではなく、「みたいですから」です。細かくてすみません。 (2019年8月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ | 作成日時:2019年7月23日 16時