【ハイキュー】俺らの柳本。【男主】

1. 柳本という男 ページ2

縁下side



柳本Aについて、俺、縁下力から少し紹介させて頂こう。


柳本Aは、手っ取り早く言うとハイスペックである。


テストの順位は必ず１桁。

運動に関しても先生から一目を置かれてる。


そして、何よりAはモテる。すっごくモテる。



Aは、クラスでは基本、喋らない。

それなのに、モテるAを妬んだ男子達が


「柳本って何で、喋べんねぇんだよ。」

「一匹狼的な俺カッコいいでしょ、的な感じできっと思ってんだよ」

「ナルシだ、ナルシ！」


みたいな事を話してたんだけど、



次の日には


「はよ、柳本」

「これやるよ。お前こういうの好きだろ？」

「柳本〜、今日もイケメンだな！」


と、いう風に手の平を返したような態度をとっていた。



いったい何をしたのか……。









男にも、女にもモテるA。



「あ、あのっ！柳本くんっ、私と付き合ってくれませんか‼」


ああ、またほら。

見れば、申し訳無さそうな笑顔で相手の女の子を見てるA。

……確か、２年で可愛いって言う隣のクラスの子だよな…。



「…………A！！」


俺が名前を呼べば、嬉しそうに頬を緩めるAの顔が振り返る。


『力っっ‼』

俺の名前を呼んで、コッチに走って来るA。


「次の授業、始まるぞ」

『うん。あっ、でも……』


そう言うと、もう一回、女の子の方を見た。


「………行くぞ」

少し強引にAの腕を引っ張って歩き出した。


『うわっ、力？ どうしたの、急にっ』



全く……。何人、虜にすれば気が済むんだか…。





「これからは、勝手に何処でもいくなよ？」

『？うん、気をつけるね。』

「ん、よし」

頭を撫でてやると、気持ちよさそうに目を細めた。

『くすぐったいよ』



ああ、今日も可愛いな。

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