25. エプロン ページ28
柳本side
ピーッと笛の音が鳴って、手に込めていた力を抜いた。
『ふぅ…』
山口が渡してくれたタオルを肩にかけ、
清水さんに貰ったスポドリを飲む。
…さすが梟谷。
木兎さんがショボくれたから少しはイケると思ったんだけどなー。
京治の木兎さんに対する機嫌の取り方がプロだ。
そんなことを考えていると京治と目が合う。
赤葦「ふっ…」
柔らかく笑ったと思えば、ヒラヒラと手を振った。
俺も慌てて手を振り返す。
………かっこよすぎじゃない?
熱くなった顔をタオルで隠した。
……赤くはなってないはず…!!
赤葦「(顔真っ赤。かーわい)」
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西谷「A!!一緒に練習しようぜ!」
『あー、ごめん!ちょっと休憩してくるからさ…』
また後でな、そう言って夕に手を振った。
一通り試合が終わり、夕食までの時間は
自主練の時間になった。
さっきの試合で少し疲れてしまった俺は、
練習はせず、休憩することにした。
「ど、どうしよう!!」
「このままじゃ絶対間に合わないよね…!」
偶々、食堂の前を通りかかった時だった。
マネさん達の焦る声が聞こえてきたのは。
あまりの焦りっぷりに何事だと食堂の中を覗けば
蹲るマネさん達が。
『…どうしたんですか?』
清水「柳本…!」
清水さんに縋るような目で見られたのなんて初めてだ。
雀田「本当は武田先生が夕食の準備を手伝ってくれる予定だったんだけど、急に手伝えなくなっちゃったみたいで…!!」
『あの、俺で良かったら手伝いますよ!』
「「「ホント!?」」」
『は、はいっ!』
ありがとう、と笑顔で言われる。
うん、女の人は笑顔でいなくちゃね!
白福「ねー柳本くん〜。このエプロンでも良い〜?」
白福さんに渡されたエプロンは
ピンクの下地に小さな花柄がプリントされている
フリッフリのエプロンだった。
えっ、と思わず頰が引きつるが
白福さんの子犬みたいな目に、断れる訳もなく
ゆっくりと首を縦に振った。
白福「良かった〜」
恐る恐る付けてみるけど、やっぱり違和感しかない。
…180cmはある男にこのエプロンは似合わない!!
じわじわと羞恥心が込み上げてくる。
「「「かわいい」」」
少し…いや、かなり恥ずかしい。
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もっち(プロフ) - 若利との絡み推してるのは私だけじゃないはず (2022年2月3日 21時) (レス) @page21 id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)
Mudai - あーヤバいまじで二口君と結婚してくれ、、、、、、、、、、、、、、 (2021年6月1日 20時) (レス) id: 214203daa7 (このIDを非表示/違反報告)
あーーー - どうぞ、にろ君と結婚してください (2021年1月27日 23時) (レス) id: 69529bf7e0 (このIDを非表示/違反報告)
及川さんのサポーター - にろ君と結婚しましたね、結婚式呼んでください(黙れ)更新待ってます!!!!!!! (2020年8月10日 17時) (レス) id: ed4eeef564 (このIDを非表示/違反報告)
おパンツドラゴン - え、待ってすぅきぃでぇすぅ更新待ってます!!! (2020年5月22日 12時) (レス) id: 981305fe40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高崎 | 作成日時:2017年7月24日 22時