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ASide
布団の中で眠くもないのに目を瞑る
こんな状況で寝れるわけもなく
だからといってなんのやる気も起きない
私は明日どんな顔でどんな気持ちで
永見くんに会えばいいのかな
「雨…」
うるさい窓の外をじっと見つめた
私が家帰ってすぐ降ってきてたな
永見くん濡れずに帰れたんかな
あの後、あんな私を見た後、永見くんはどう思って、
ピンポーン
「？」
インターホンが鳴るなんて珍しい
宅配は頼んでないし友人が来る時なら連絡来ると、
…あ、そうや今私携帯持ってな、
「え、永見くん、？！」
映った画面を見て慌てて玄関まで走った
「永見くんどうしたん！？ずぶ濡れやん！」
「…」
「てかなんで私の家知って、」
「フジさんに教えてもらいました」
永見くんのリュックの中から出てきたのは
私の携帯と財布
…え、まさか、これ
「堂前さんの家に行ったんです」
「なん、で、」
「堂前さんから聞きました、全部」
…全部…全部って、？
携帯と財布を受け取った手が震える
「…な、がみく、」
「なんで何も言ってくれないんですか」
永見くんの声が張って
ピリッと緊張が空気に乗って私の部屋を駆け巡る
その緊張に私はあまり上手く呼吸が出来ない
「っ、」
「僕には何にも言ってくれへん。
Aさんの彼氏やのに、僕は何にも知らん」
「違っ、！」
距離が一気に近くなって
濡れてる永見くんの唇が触れて
濡れてる髪から私の頬へ雫が落ちた
…冷たい、とても冷たい
「、…堂前さんの方が良いんですか」
「！？ちゃうよ！そんなわけな、」
「何が違うん？」
……あ、
永見くんは本気で怒っている
当たり前やけど、その当たり前の目の当たりにして
私は何も言えなかった
「東京、行くんですね」
「……え」
ほんまに、ほんまに全部…
もう、何も、何も言えない
「…今日はもう帰ります」
「あ、待って！びしょ濡れやねんから、」
「すみません、出来れば早く帰りたいんです」
伸ばした手は永見くんには届かなかった
永見くんが私を拒んだ
…全部、全部私のせいだ
「…せめて、せめて傘だけ持ってって、」
「…ありがとうございます」
「うん、携帯と財布ありがとう」
軽く会釈した永見くんが消える
ドアが閉まる音
怖いくらい何も聞こえない何もない私の部屋
外の雨の音だけが遠くで響いていた
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るうみ(プロフ) - あゆさん» フジは口が悪過ぎるだけで根は良い奴なんですほんとは😇笑 堂前さんはフジに殴られてますけど同期やからこその関係性やと思って書いてます私もお気に入りです🙌笑 (3月14日 0時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 堂前さんと仲直りできて良かったあ🥲いろいろあったけど、それでも2人の関係性って唯一無二な感じでとっても素敵です💫フジさんはやっぱり頼りになるしかっこいい！家に向かう時のフジさんと堂前さんのやりとりもめっちゃ好きです☺️🫧 (3月7日 21時) (レス) id: 869ad398aa (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - あゆさん» 男らしく決める堂前さん見たかったんでこんな感じになりました😂永見さん心配ですよね🥺永見さんとのお話はもう少し先になりますのでもう少しお待ちください🥺 (2月13日 1時) (レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - バチバチに宣戦布告する堂前さんめっちゃ好きなんですけど…🥺💕強引なやり方も好きすぎるが故だって思うと切なくなりますね…。永見くんともこれからどうなっちゃうのかな、、永見くんのメンタルを密かに心配してます🥲 (2月12日 10時) (レス) id: 869ad398aa (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - あゆさん» 堂前さんがちょっと可哀想過ぎるかなーと思いながらもどうしてもこの展開で書きたかったので書いちゃいました😇笑 いやいやそんなことないです！恐縮ですありがとうございます🥲🥲 (2月5日 3時) (レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年12月16日 1時
