72 吹っ切れ ページ22
-
永見Side
「Aさん、ご飯行きません？」
楽屋で1人きりのAさんを見つけた瞬間
僕の口は動いていた
堂前さんと話をした日
面と向かって言ってしまったせいか
色々と吹っ切れてしまった
「…へ、え、？」
付き合ってないなら動くしかない
今動かなかったら僕は一生後悔したままになる
そう自分に言い聞かせて。
ありったけの勇気を持って。
「い、行こっか」
「今日とか」
「今日！？」
「予定ありました？」
「な、無いけど、」
Aさんは少し考えて唸って
何かを納得したように頷いてこちらへ向く
「うん！行きます！行きましょう！」
「え、なんで敬語」
「え、あ、いや！反射的に！」
「距離出来たみたいやん…」
「違う違う！違うんよ！待って！」
今のはだいぶ落ち込む
あまりにも僕が分かりやすく顔に出ていたのか
あわあわしてるAさん、可愛い
そしてあわあわし過ぎたのかAさんの体が
リュックに当たって落ちて中から出てくるお菓子袋
「あああ！」
「慌て過ぎですよ」
「だってだってだって、！」
「…あれ、これ」
もみじ饅頭？
これって広島の、
「これ堂前にもらった広島のお土産やねん」
「…堂前さん、から、」
「私甘い物好きやし今日はずっとこれ食べてたんよ」
堂前さん、抜かりないな、、
僕も何か買ってこればよかった
「ってそんな話じゃなくて！
永見くんはもう出番終わり？」
「あ、はい、終わりです」
「私もう1つだけあるから待っててくれる？」
「はい、待ってます」
「これ食べていいよ！」
食べるわけないやろ
食べたら負けな気がする
「あの、僕も広島行ったんですよ」
「ああ！そうやったんやねごめん！」
「今度僕が買ってきますね、もみじ饅頭」
「…実は私レモンケーキの方が好きやねん」
「え」
和より洋派やねん、と小さい声で言うAさん
「もちろんもみじ饅頭も好きやけど
広島のレモンケーキめっちゃ美味しいねん」
「絶対今度買ってきます」
「え、なんかパシリみたいで申し訳ないし
全然忘れてくれていいよ」
レモンケーキ、メモメモ、、
というか後で調べよう、取り寄せとかあるんかな
「あ、もし私が先に広島行くことになったら
買ってくるし一緒に食べよ」
「え」
「私が買ってくるから！」
…取り寄せは、一旦無かったことにしよう
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るうみ(プロフ) - あゆさん» はい！ついにです〜🥰🥰そう言ってもらえて嬉しいです💓💓でもまだまだお話は続きますよ〜😏笑 (12月16日 0時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - わーきゃーきゃー！ついに…ついにですねっ😳💖お互いの気持ちがやっと伝わって良かった〜すれ違ったり勘違いしたりした分、想いが通じ合った時のときめきがやばいです…😭喜びを噛み締める永見くんかわいいです💕 (12月13日 20時) (レス) id: 869ad398aa (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - あゆさん» わあよかったですフジさんちょっと怖いかな〜と思いながら書いてたのでホッとしました笑 ドキドキわくわくそわそわしちゃってください〜😏続きもうすぐに出しますよ〜😌 (12月10日 1時) (レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - フジさんが男前すぎてめちゃくちゃかっこいいです〜🫶✨これからどうなるの！？2人でどんな話するの！？ってドキドキわくわく、そしてそわそわしちゃいます…😳 (12月8日 14時) (レス) id: 869ad398aa (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - あゆさん» 再びコメントありがとうございます💓涙が出るほど😳！？恐縮ですありがとうございます😂もどかしくややこしく拗らせてますが少しずつ距離を縮めさせていけたらな〜と！堂前さんもまだまだ出てきますので楽しみにしててください〜🥰 (11月20日 8時) (レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るうみ
| 作成日時：2023年10月1日 2時
