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緩んでた空気が一気に張り詰めた
やってしまった
少し驚いたみたいで永見くんの目が大きく見開く
「ご、ごめん変なこと聞いて！」
「ほんま急ですねびっくり」
「いや！なんか堂前が
永見くんと女の子が歩いてるとこ見たって！」
あかん、同期売るのは無しやわ
絶対したらあかんことやん
「えー…あっ、先週やったら僕の妹の可能性ありますね
大阪に遊びに来てたんで」
「あ、妹さんね！な、なんやあ」
「まさか堂前さんに見られてたとは」
少しだけほっとしたけど
それでもまだ心臓はバクバクしてる
「保冷剤落としてますよ」
「え、っわ！」
そんな私をよそに
永見くんはもたれかかってた壁から離れて
落とした保冷剤を拾ってくれて再び距離は近くなる
あかん、動揺し過ぎ
先輩として最高に情けないけど
もしも私の気持ちが永見くんに伝わってしまったら、！
「あ、ありがと、」
「ちなみに」
「え」
「僕彼女いないですよ」
なんか見透かされてるような
そんな気がする
いや私が意識しすぎなんやわ、ほんま恥ずかしい
眼鏡の奥の瞳には
焦りまくった私の顔が映ってるんやろうな
「そ、そうなんやあ！
ちゃんと堂前に撤回しとく、ね」
「お願いします。…あ、お湯出来ましたね」
くるっと背中を向けて
カップ焼きそばにお湯を入れてくれる
「持ちますね」
「何から何まで申し訳ないです…ありがとう永見くん」
私がさっきいた場所まで運んでくれて
その間もずっと顔が熱かった
「あ、堂前さん」
「…堂前」
元の場所へ戻ると
ティッシュ箱を抱えた堂前がいた
「あ、おったA！…と永見？
戻ってきたら誰もおらんかったしびっくりしたわあ
2人で何してたん？」
「ごめんごめん
永見くんにお湯入れてもらっててん」
カップ焼きそばを机に置いてくれた永見くん
真剣な顔で振り向いてこちらを見つめる
「手、無理しないでくださいね」
「うん！箸は持てるし大丈夫！」
「分かりました。じゃ、僕はここで」
「あ、ありがとうね！永見くん！」
軽く会釈だけしてその場を去ろうとして
思い出したかのように振り向く永見くん
「あ、堂前さんに撤回忘れんといてくださいね」
「も、もちろん！」
「え、撤回？？」
隣ではてなマークになってる堂前
大好きな永見くんにお願いされたんやから
しっかり責任を持って撤回しなければ
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るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
