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ASide
憧れていた君に
「僕はAさんがヘラヘラしてるなんて
思ったことないです」
ずっと自分の中で気にしていた部分を
ずっと自分の中の嫌いだった部分を
「みんなに優しくて先輩だけやなくて
後輩の無茶なノリにも付き合ってあげて」
「そ、それは自分の人見知り直したくてしてたことやし
そういうのは私の中では媚び売ってるなーって、」
「それは媚び売ってるなんて言わないですよ」
静かで、でも凛とした声で、私の心に響き渡った
「耳、荒川に開けてもらったんでしょ」
「え、なんで知って、」
「めちゃくちゃ前に荒川が嬉しそうに言ってたから。
Aさんそんなことするタイプちゃうのに」
ピアス開けてたこと気付いてたんや、！
恥ずかしくなって慌てて髪の毛で隠そうとした手は
永見くんの手に掴まれて動けなくなる
一気に距離が近くなって息が出来なくなる
眼鏡の奥の瞳に私の姿が映ってる、それくらい近い
「ほんまに媚びようとしてるだけの人がそこまでします？」
「…っ、」
どうしよう、泣きそうだ
そんな風に思ってくれて、言葉にしてくれて、
「色んな人に優しいAさんを僕は尊敬します
媚びてもないしヘラヘラもしてないです」
好きな人にこんな風に思ってもらえるって
こんなにも幸せなんだ
ってあかんあかん、ほんまに泣いてしまう
ようやく永見くんとの距離が落ち着いて呼吸も楽になる
「ピアス僕やったら絶対断ります痛いの嫌いやし」
「私も痛いの苦手やねん
自分の耳に穴開いてるのいまだに信じられへん」
「…荒川に弱みでも握られてます？」
「いや！全然そんなことはないけど、」
今は弱みというか秘密は共有してるけども
決して脅されて開けたわけではない
てかそれよりもっと前に開けてるし
「でもこの前荒川ちゃんに会った時にピアスもらったから
せっかくやしまた今度つけようかな思って」
「そんな優しい人いないですよ
後輩に無理矢理耳開けられてピアスつけるなんて」
「まあ私が結構気に入ってるってのもあるねんけどね
やから今は私が荒川ちゃんに感謝してる」
笑った私と裏腹に
先程励ましてくれた永見くん
「逆に僕は苦手やと思ったことは
克服しようと思わないです」
……そんなの、
「知ってるよ」
「え」
永見くんが驚いた顔でこちらを見つめた
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るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
