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永見Side
Aさんと話せてるのは嬉しいのに
こうやってまた2人でいるところを
他の人に見られたらどうしようって
頭の隅で考えてしまっている、最低や。
「単独来週やんね？」
「そうです」
「…あんま上手くいってないん、？」
心配そうにこちらを覗き込む
「僕が悪いんです。ちゃんと集中出来てなくて」
「大事な時期ほど切り替えとか集中とか出来ひんよね
私もしょっちゅうフジちゃんに怒られてばっかりやもん」
「怒られてるところ想像出来ますね」
「こら、否定してよ笑」
Aさんのツッコミにこっちまで頬が緩む
「でも永見くんなら大丈夫。根拠とかは一切無いけど」
「…無いんや笑」
「無いけど、永見くんは正直者やから大丈夫」
自分のことを正直者やと思ったことないし
それが大丈夫に繋がるのも分からんけど
励まされてることはなんとなく分かる
「永見くんのすごいところはね
お笑いで人を惹きつけてるところ、芸人もファンも」
「いやいや全然そんなこと、」
「私みたいに誰彼構わずヘラヘラせんと
ちゃんと実力で勝負してるところ」
私、みたいに、？
Aさんがヘラヘラしてるイメージなんて全然無い
「僕はAさんがヘラヘラしてるなんて
思ったことないですし、実力だってあるじゃないですか」
「え？」
「みんなに優しくて先輩だけやなくて
忙しいのに後輩の無茶なノリにも付き合ってあげて」
「そ、それは自分の人見知り直したくてしてたことやし
そういうのは私の中では媚び売ってるなーって、」
「それは媚び売ってるなんて言わないですよ」
「ご飯だってみんなとは行くけど
個人で仲良い人なんて全然おらんし、」
そんなことを気にしていたのか
僕はAさんの優しさに救われているのに
Aさんの耳には小さく跡が残ってる
ピアスの跡を見ながら口を開く
「耳、荒川に開けてもらったんでしょ」
「え、なんで知って、」
「めちゃくちゃ前に荒川が嬉しそうに言ってたから。
Aさんそんなことするタイプちゃうのに」
恥ずかしそうに髪の毛で耳を隠そうとする
Aさんの手を止めた
「ほんまに媚びようとしてるだけの人がそこまでします？」
「…っ、」
「色んな人に優しいAさんを僕は尊敬します
媚びてもないしヘラヘラもしてないです」
もし、そんな風に言ってる奴がいたら
僕が文句言いに行ってやる
それくらいの度胸はある
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るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
