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フジの言葉に聞き間違いかと思ったけど
再び近づいてくる永見くんを見る限り
聞き間違いではなかったと悟る
大きな手が伸びてきて
今度は写真を撮る時とは違って優しく触れる
「…っ、」
「……」
あかん永見くんの顔なんて絶対見れへん
てかなんでみんな無言なん！？
誰かなんか言うて、
「っわああ！？！」
片手だったはずの永見くんの手は両手になって
私の頭をわしゃわしゃと撫でた
「な、永見くん！？」
「ああっ！間違えた間違えたすみません」
一気に緊張が解けて
ボケてる永見くんに全力で声を荒げた
「お前それ絶対先輩にしたらあかんやつやぞ」
「思ったより勢いあったねえ」
浜田くんのちょっと焦った声と
なぜか満足げなフジの声
「犬かなーって」
「さっきまで肘置いてたやんな？？」
「肘置き犬かなーって」
「肘置き犬って何？便利そうやけど」
永見くんの顔を一瞬だけ見ると
表面だけ申し訳なさそうな顔してる
ボケてる時って秒で分かる表情
「今のやつをスタッフさんに撮って欲しかったなあ」
「いやほんまめっちゃヒヤッとしました
Aさんもマジでちゃんと怒っていいですからね？」
永見くんは相変わらず顔だけ申し訳なさそうにして
ぺこぺこしてる
先ほどの全力の謝罪とは全然違う
「いやほんまに間違えました」
「ま、間違えたんやったらしゃーないか」
「なんで許せるねん」
結局フジに髪は直してもらってその場で解散
フジと2人になったところでやっと心が落ち着く
「…フジさん、今のは何？？」
「ナイスアシストやったやろ？」
「心臓が持たへんねんて！」
「とは言いながら楽しそうやったやん
お礼欲しいくらいやわ」
今度焼肉奢ってや、なんて言われる始末
「でも永見普通に元気そうでよかったやん」
「うん、まあね」
「Aのおかげやろ？」
「え」
「だって私が浜田と喋ってる時に
勝手に1人で永見んとこ行くねんもん」
やっぱバレてたか、
私が永見くんを元気づけれた自信全然ないんやけれど
1人で永見くんに会いに行ったのは事実だ
でもそれで永見くんが
少しでも元気になってくれているなら、、
「はあもうあんたピュア過ぎて見てられへん無理」
「別にピュアじゃな、」
「Aって恋愛したらそんな感じなんやね変な感じ」
「変って！」
「変やもん、変」
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るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
