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タクシーから降りたものの
まだ頑張らねばならない
「さっ、最後ですよ！頑張って！」
「ほんまなんで私なん？」
エレベーターは幸い1階に止まっていたのでそのまま乗り込む
早く着いて、！私の体力が持つうちに、！
「Aさんこれで合法的に永見の家知れますね」
「全然喜べへん、！」
「えーもうそのためにタクシー乗ってもらったのにい」
そんなストーカーのような趣味は無い！
そう言いたかったけどもう返す元気もない
鍵だけ真輝志くんに渡して部屋のドアを開けてもらう
「おじゃましまーす…」
「そこのベッドに寝かしてあげてください」
「最後の最後まで私なんかい」
永見くんの匂いがふわっと漂う
部屋の中は予想通りの殺風景さというか
でも想像以上に汚くて驚いてる
え、あれ冷蔵庫？冷蔵庫ちっちゃ、！
「ジロジロ見過ぎですよ」
「いや、違っ！だって、」
「あ、冷蔵庫ですか？」
「永見くんちゃんとご飯食べれてるんかな…」
心配になりながらもなんとかベッドまでたどり着いて
永見くんをそっと横にならせる
「永見くん明日朝から仕事とかやないよね？」
「いや分かんないんで浜田に聞いときます」
「うん、お願い」
声のボリュームはそこまで小さくないのに
永見くんは相変わらず夢の中
ちゃんと寝れてなかったんかな
もしかして忙しい中無理して来てくれてたんかな
「永見と仲良くなれました？」
「どうやろ、仲良くなれてたらいいんやけどね」
「でも先輩の前で寝ちゃうなんてよっぽどですよ
心開いてくれてるんちゃいます？」
「それは嬉しいけど真輝志くんみたいに
親友にならんように気をつけるわ」
メガネを潰してしまわないように
ベッドの近くの棚に置いて
寝てる永見くんに布団をかける
「どうします？家探索します？」
「しーひんわ何言うてんの、！」
「後悔しないですか？」
「ないよ、逆に今勝手に部屋入って罪悪感でいっぱいやわ」
ドアを閉めて鍵をかける
鍵は郵便置きのところへ入れて置く
この時点で時間は既に午前1時前
「真輝志くんありがとう来てくれて」
「いえいえこちらこそタクシー代助かりました」
「ああほんまや、嫌なこと思い出したわ」
ここからまたタクシーで帰ると思うとため息が出る
いやもう歩いて帰ろうかな
疲れたけれど永見くんのことを色々知れた喜びを
噛み締めながら帰るのも悪くない、かも。
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るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
