15 デート ページ15
-
劇場を出て少し歩いたところにすぐ見つけた
リュックを背負った眼鏡の彼を
「ごめんお待たせ！」
「いえいえ。お疲れ様です」
「お腹空いたね、ご飯何食べたい？」
「えーっと、」
「あ！もし特に無い感じやったら
私の行きたいところでもええかな？」
「全然大丈夫です」
何食べたい？の質問に
永見くんが迷うのはなんとなく予想していた
ちゃんと何軒か目星つけといてよかった
よし、今のところ順調やわ、！
「もしかして色々調べてくれてました？」
「え」
「すみません今たまたま携帯見えちゃって
その、履歴の量すごかったんで」
あああ見られてる見られてる！
履歴消しとけよほんまアホすぎい、！
「いや食べたいところ多いだけなんよ！」
「え、めっちゃ多かったですよ？」
「あ、あんま見んといて！」
すみません、と言いながら笑ってる永見くん
恥ずかしいけど笑ってくれてるならいっか
-
「Aさんってなんで芸人なろうと思ったんですか」
2杯目のアルコールを飲み干して3杯目を頼む頃
ご飯も揃って1番盛り上がってる時に永見くんが口を開いた
「え」
「なんかふと気になって、」
「お笑い好きやったから？かな
高校卒業してからすぐNSC入ったから」
「女の子でそういうの珍しいですね
お笑い好きやったんですか？」
「うんめちゃくちゃ好きやで
確かに女の子で好きなんは珍しいかも」
ふと永見くんのリュックが目に入る
この中には永見くんの大好きな大喜利のための
スケッチブックがあるんやろうなあ
あ、今はタブレットやったかな
「でも大喜利はずっと苦手かなあ
高校の時から見てたけど永見くんみたいなん出来ひん」
「女子高生が大喜利、すごい、」
「いや！永見くんにみたいに実際にやってないよ！
番組とかは欠かさず録画して見てたけど」
「いや僕からしたらたまんないですね
僕と同じ高校やったら親友になってたかも」
親友かあ、、いや親友でも嬉しいねんけど
そうなったらもう恋人は無理やん
「でも僕Aさんの大喜利めっちゃ好きですけどね」
「え、ぅあ、ありがとう、？」
永見くんからのめっちゃ好きに
分かりやすいくらい動揺してしまった
そして永見くんがいつもよりだいぶ陽気になってきてる
アルコールのおかげなんかな
ニコニコしてる永見くんめちゃくちゃ可愛い
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
