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数日後
「ねえフジってなんでフジにしたん？
名前にも“フジ”なんて無いやん」
「もうそれ何回聞くん？花からとったんやって」
そうやった
お花マニアの相方の1番好きな花はフジやったっけ
「なんか私もそういうの欲しいかも」
「ええやんAも変えたら？
なーちゃんに、いや、なーくんか」
「…フジ、」
「だーちゃんとかだーくんは可愛くないもんな
濁点よりかはやっぱなー、」
「フージ！！」
私が意を決して言ってしまったばっかりに
相方に毎日いじられる始末
「ごめんごめんそんな怒らんといて」
「そうやって毎日毎日！！」
「おはようございます」
私の背中にかかる声
心臓が高鳴って上げてた腕を即座に下ろす
「な、永見くん」
いつもの眼鏡にシンプルな服装
って、え？こんなかっこよかったっけ？？
かっこよすぎて直視とか無理やねんけど
好きって自覚したら
こんな自分の感情めんどくさくなるん？？
「何してるんですか」
「へ、いや！何にも！」
「あ、そうですか」
顔色変えない永見くんは
軽く挨拶だけして遠ざかっていった
「……もっと盛り上がる会話出来ひんの？」
「うるさい聞こえてたらどうすんの」
「聞こえるように言うてんねん」
「フジ！」
ああ、もう、なんであの時
ポロッと言っちゃったんやろ
てか、なんであの時の私口にしちゃってたんやろ
「でもさ、どこがええのん？」
「良いっていうか…」
「てか、何を見て好きになったん？」
「…えー、」
好きなところはいっぱいあるけれど、、
永見くんは媚びない、多分そこが好きになった理由。
永見くんも多分人見知りで
あまり人と関わったことない人種だ
すぐに分かった、私と似ていたから。
お笑いの世界に入ったものの
結局人付き合いが苦手で
ただ必死にヘラヘラ笑ってばっかで
いまだに仲良い先輩後輩なんてものはいない
こんなに一生懸命苦手を隠して生きてきたのに
苦手を隠さなくていいと思えたのは
劇場に現れた永見くんの存在だった
「永見くんは、」
永見くんは見た目通りの性格で人と話さない
でもそれを隠さなかった
必死に周りにヘラヘラしてる自分がアホらしく思えた
でも別に壁を作ってるわけじゃなくて
永見くんの人柄やお笑いのセンスに惹かれて
いつも周りに人はいた
そんな彼の姿をいつの間にか追いかけていた
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るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
