01 はじまり ページ1
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知りたいという気持ちは
好きになる二歩手前だ
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「好きな人、出来た」
「…は」
コンビニ弁当を食べてた相方の手が止まる
カランと箸が落ちる音がした
「え」
「は？」
「あ、待って待って！今私口にしてた？」
「してたしてた」
相方の指摘に口で手を抑えるも余裕で遅い
「Aって好きな人とか
ちゃんと出来るタイプなんや」
「いや、違っ」
「ほら、あんたって感情とか隠すん上手いやん」
「そ、それは職業柄というかキャラのせいというか、、」
「まあそんなことはどうでもええねんけど」
あわあわしてる私の目の前まで
落ちた箸を拾ってそのまま無表情で駆け寄ってきた
「近い近い近い」
「んで誰？マンゲキのメンバーやろ？どうせ」
「！？」
「っふ、分かりやす」
なんて鼻で笑われる
いつもクールなフジが笑うってことは
今この人はめちゃくちゃ楽しんでるな
「とにかく今のは忘れて！」
「Aから言うてきたんやん」
「なんかあれはポロッと！」
「そんなんいいから早く誰か教えて」
「…」
だんまりになった私を凍るような目線で睨みつける相方
「教えてくれへんの」
「………」
「へえ、そんな態度取るんや
じゃあマンゲキのみんなに言いふらそうっと」
「！？！？」
箸を持った相方が
意気揚々と楽屋から出て行こうとして
慌てて止める
「待って！！フジ！！待って！！」
相方のフジはピタリと止まって
わざとらしくニンマリと私の方を向いて笑った
「教えてくれる？」
「言うから、、ほんまに内緒にしてや？」
「大丈夫。元々喋るほど仲良い人はこの劇場におらん」
「それはそれで問題やねんけど…」
開けかけたドアをきっちり閉めて鍵までかけて
部屋の奥の奥まで相方を押して押しまくって
小さい声でそっと耳元で囁いた
「カベポスターの永見くん」
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るうみ(プロフ) - 名無しさん» わあほんとですかありがとうございます😢💓はい！楽しみにしていただけると嬉しいです🥰🥰 (7月27日 10時) (
レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - るうみさんのお話が好きです。続き楽しみにしてます！ (7月27日 0時) (レス) @page19 id: a33a5da6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2023年7月23日 0時
