･ ページ48
…
しばらく抱きしめていると
落ち着いたのか胸にかかっていた圧が無くなった
『A？』
貴「ん、ごめん。」
俺から離れて下を向くAの顔は見えない
でもこの曖昧な関係に終止符を打ちたい
『A、俺の事嫌いならぶっ飛ばして』
貴「…へ、」
『リリが大切なのは、分かってるから…』
Aを正面から抱きしめると
少しだけ後退りされた気がした
『いいよ、ぶっ飛ばしても』
貴「…でき、ないっ」
『…お人好し、』
俺の気持ちを落ち着かせるために
Aと距離をとった
『…はぁ』
小さなため息が溢れたとほぼ同時に
背中に温もりを感じた
貴「…好き。翔太が好き、大好き…。」
『…それ、ずるくね？』
貴「友達の彼氏だからって、自分の気持ちに蓋してた。こんなにも好きなのに…大好きだから…、離れないで、よ。」
一度その蓋を開けてしまえば、もう二度と閉まることは無い
背中から感じるAの体温が心地よかった
『A…、』
貴「…でも、いいのかな…。もう蓋しなくても…｣
『その蓋が閉まらないくらい、俺のこと好きってことじゃん』
Aの方に向きを変え、顔を覗き込めば
今まで以上に顔を赤く染めていた
貴「…うん。大好き」
『…抱いていい？』
貴「え、なっ、なんで？！」
こんなの我慢しろって方が無理がある
やっと、やっと俺のものになったんだよ
『だってさ、俺のこと好きでしょ？』
貴「好き、だよ」
『…やべぇ、嬉しい…過ぎて、なんか無理…』
何度聞いても、飽きない“好き”って言葉
『俺と、付き合ってください』
貴「私で、いいの？」
『俺はずっとお前がいいって言ってんだけど』
貴「私も、翔太がいい」
頬を赤くして、上目遣いで言うもんだから
一瞬でなくなった理性
『あーもー、やっぱり抱くわ、うん』
貴「は、えっ、待って」
『もう、待たないから』
お前はどんだけ待たせれば気が済むんだよ
恋人になって初めての行為は何よりも特別で甘かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2544人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もにぃ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！更新、完結出来るように頑張ります！！ (2021年2月8日 22時) (
レス) id: e68f2c559e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 楽しくキュンキュンして一気読みしました！続きを楽しみにしてますね♪♪ (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにぃ
| 作成日時：2021年1月4日 12時
