関係性 ページ39
貴方side
全て終わったと思った
親友の彼氏と体の関係を持って黙っていたなんて
そんな最低な話は無い
『…たす、けて』
自分で蒔いた種だ、って馬鹿にされるに違いない
震える足、重たい空気のまま、教室の扉を開ける
『…っ』
みんなの見る目が冷たく感じた
終わったんだ、私の居場所なんて無いんだ…
リリ｢あ、A！おはよう！｣
『…へ？』
リリ｢どうしたの？』
バレたはずなのに、今まで通りに接してくれるリリ
優しく笑うリリに少し恐怖を感じる
『…あのっ、わたし…』
リリ｢気にしてないからね、今こうして幸せだから｣
『しあ、わせ？』
リリの後ろから少し窶れた翔太が顔を覗かせた
一瞬目があったけど直ぐに逸らされてしまった
渡｢リリ、行こう｣
リリ｢うん、じゃあ、またねA｣
まるで私なんて居ないように
2人仲良く手を繋いで出ていく
『…うん』
私達がこんな関係になるもっと前に戻りたい
ぁあ、翔太と出会わなければ良かった
今から会える?
会えるよ
この寂しさを埋めるにはやっぱり
『目黒くん…』
目｢いらっしゃい、Aちゃん｣
そーゆー関係でしかない。
誰も使ってない空き教室
目｢なんかあった？｣
『え？なんで？』
目｢何となく？｣
目黒くんとは最後までしない
少し乱れた制服を着ながら目黒くんと話す
私の肌に付けられた無数のキスマーク
『別に、何も無い』
目｢そー？？｣
『目黒くん、私…』
目｢好きなんだ？翔太くんの事｣
『…分からない、』
目｢そっか…｣
目黒くんは何も言わずに、私を優しく抱きしめた
理由も聞かずにただ、そっと抱きしめるだけ
目｢Aちゃん、好きだよ｣
『目黒くん、ありがとう』
目｢…うん｣
結局、目黒くんは最後まで私を抱かなかった
目｢これからも友達として、仲良くしてくれる？｣
『当たり前じゃん、目黒くんは私の…』
目｢Aちゃんの、彼氏になりたかったな…｣
目黒くんの目が潤んできて、隠すように座り込んだ
隣に座ろうとすれば手で押される
目｢ごめ、かっこ悪いし、先行ってて｣
『…ん、わかっ、た』
何も出来ない私は
目黒くんを置いて教室を出ていった
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もにぃ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！更新、完結出来るように頑張ります！！ (2021年2月8日 22時) (
レス) id: e68f2c559e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 楽しくキュンキュンして一気読みしました！続きを楽しみにしてますね♪♪ (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにぃ
| 作成日時：2021年1月4日 12時
