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…
あれから何日も経って
代わりの国語の先生が来るようになった
『私、ちゃんと先生に言おうかな…』
渡｢ふっかの黙秘してる理由分かってやれよ｣
『ふっかだけに背負わせたくないのっ』
今日まで一度も忘れたことは無かった
当たり前だと思っていた人が急に居なくなって
好きって気がついた時にはもう遅くて
『幸せになれよって…勝手すぎるよ』
渡｢…A、これやるよ｣
『なに…それ』
翔太から渡されたのは国語準備室の鍵
渡｢なんか泣きそうな顔したら渡せってふっかに言われてたから…渡しとく｣
『ありがとう…』
翔太から貰った鍵を握りしめ国語準備室へと走った
深澤先生が使っていた唯一の部屋
鍵穴に通しゆっくり回せば鍵の開く音がした
『っ…』
微かに残る深澤先生の香り
相変わらず国語辞典に囲まれた部屋
初めて一緒に食べた教室、一緒に見た雑誌
『忘れられないのっ』
昨日の事のように蘇る記憶
廊下では同級生の声
“やっぱり手出てたね、ふっか”
“相手誰なんだろ〜”
“ここの生徒でしょ？”
“妊娠させたとか…？”
“いやいや、さすがに…笑”
“あ、ふっかだっ！！”
『えっ…』
教室を出てみんなが見る方を覗き込めば
校長室から出ていくふっかが居た
久しぶりに見た彼は少しだけ痩せているように見えた
『ふっ…、』
叫んで走ろうとした手を誰かに引かれ
国語準備室へと再び連れ戻された
『…めぐっろくん』
目｢メッセージ返ってこないから、会いに来たけど｣
息を切らした目黒くん
目｢そーゆー事ね、理解した。｣
『お願い、行かせて』
目｢今行くのはまずい、ふっかさんだって望んでない｣
目の前に居るのに会うことすら許されない
こんなに辛いの…？
目｢ふっかさんの為だから…｣
『うっ、会いたいっの…』
背中に回る手、一瞬で目黒くんの匂いに包まれた
久しぶりに人の温もりに触れた気がした
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もにぃ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！更新、完結出来るように頑張ります！！ (2021年2月8日 22時) (
レス) id: e68f2c559e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 楽しくキュンキュンして一気読みしました！続きを楽しみにしてますね♪♪ (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにぃ
| 作成日時：2021年1月4日 12時
