あの時から ページ16
目黒side
いつから好きなの？って聞かれたら
きっと俺はあの時からって答える
俺とAちゃんが初めて話した日
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･
あの日は午前中に撮影を終わらせ
特にすることも無かったから午後から学校に行った
着いた頃には昼休みも終わりが近づいて
普段行列ができている自動販売機も誰も居なかった
ポケットに手を突っ込みながら飲み物を選んでいると
貴｢あ、先約…｣
って残念そうな声が聞こえた
俺を見てもなんとも思わないのか、先に譲れば
慣れた手つきで甘いコーヒーを買っていた
ペットボトルの落ちる音、彼女が立ち去ろうとした時
何故か行ってほしくなくて思わず腕を掴んだ
貴｢は？｣
『あの、10円貸してくれません？』
全然お金は足りるんだけど、ちょっとでも話したくて
また会える口実を作りたくて必死で頼んだ
『ありがとうございます、必ず返します』
貴｢いや、大丈夫です。｣
必死で作った口実を彼女が消そうとするから
掴んだ腕をなかなか離すことが出来なくて
貴｢ん？まだ足りませんでしたか？｣
『えっ、あーいや、俺のこと知ってたりしません？』
自分から知ってる？なんて聞くのは初めてだった
彼女の表情がコロコロ変わっていくのが面白かった
『目黒蓮です。覚えてね？』
俺にとっては凄い大きな出来事だったのに
Aちゃんにとっては日常の一部だったんだよね
『またね』
また、必ず会えるよね
借りた10円を握りしめ結局何も買わないまま
クラスの教室へと戻った
“目黒くんだぁ！”
“本当にイケメンだよね”
“さすがモデルさん！”
他の皆は俺をモデルでしか評価しないから
Aちゃんみたいに友達として接してくれる人が
嬉しかった。
それだけで俺の支えになっていた
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もにぃ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！更新、完結出来るように頑張ります！！ (2021年2月8日 22時) (
レス) id: e68f2c559e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 楽しくキュンキュンして一気読みしました！続きを楽しみにしてますね♪♪ (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにぃ
| 作成日時：2021年1月4日 12時
