第１７話 説明 ページ22
第三者SIDE
風丸「試験祭っていうのはな、実技試験と筆記試験の二つからなる行事みたいなものだ。
毎年新入生が入学してきたら開催されるんだが、今回みたいに転入生が来た時は臨時で行う場合もある」
貴「臨時でですか？……すみません、お忙しいのに……」
Aが申し訳なさそうに謝ると、風丸は「気にするな」と答えた。
風丸「筆記試験は普通のテストだな。実技試験はかなり危険が高いけど」
貴「……どんなことするんですか？」
Aの質問に全員が暗い表情になる。
少しの沈黙の後、風丸は口を開いた。
風丸「……どんなことって言われると難しいな。実技はランダムで選ばれるから。
でも統一されてるのは、『どれぐらいの早さで相手を戦闘不能にするか』と『必ず凶暴な獣が出る』だ。
倒し方はどんなのでも構わない。
属性でどの寮に入るか決まるんだけど、筆記と実技の合計点数が高い場合、学年・属性・種族を問わずにこの学園の特別な寮に入れる。
……これが試験祭の主な説明だ」
貴「……」
風丸達の予想とは違う興味深々目を向けるA。
普通ならこの説明の『必ず凶暴な獣が出る』を聞いただけで恐怖に満ちた顔になる生徒が多い。
もちろん教師である円堂や鬼道達でさえもだ。
風丸「A……怖いと思わないのか？」
貴「怖い？」
風丸「試験がだ。新入生はこれを聞いて泣き出したりする奴もいる」
貴「……怖くないし、泣きそうにもなりませんよ？むしろ楽しみです」
「「なっ…！？」」
ニコニコと可愛らしい笑顔を向けて答える少女の返答に、全員が耳を疑う。
この子が異常なのか、それともただの好奇心なのか。
それを知るのは本人だけで、他人が分かるものではない。
ただ一つ、その場の者が確信したものがある。
それは―――――――――――
――――Aがどんな性格であろうと、彼女から少しずつ溢れる魔力の前には誰も勝てないだろう、という事だった。
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マロン - 額をおさえて泣いてる喜多が想像できてめっちゃおもろいですwwwwwww (2015年2月22日 13時) (
レス) id: c7050930e8 (このIDを非表示/違反報告)
ドロップ(プロフ) - 闇風玲花さん» はじめまして。コメントありがとうございます＾＾これからもよろしくお願いします。 (2015年2月19日 17時) (携帯から) (レス) id: dcaf0633b0 (このIDを非表示/違反報告)
ドロップ(プロフ) - マロンさん» 白虎寮ですからねー…。まともな人がいてくれる事を願います (2015年2月18日 23時) (携帯から) (レス) id: dcaf0633b0 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - こんちわっ！！いやー寮に入ってからどんな話になるのかすごく楽しみです (2015年2月18日 23時) (レス) id: c7050930e8 (このIDを非表示/違反報告)
ドロップ(プロフ) - はじめまして！コメントありがとうございます！楽しみにしてくださって嬉しいです！少々不安な所もありますが、これからもよろしくお願いします＾＾ (2015年2月18日 21時) (携帯から) (レス) id: dcaf0633b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2015年2月10日 19時
