【J.M】Noriu gauti【8】

306*回顧【Another side】 ページ26

【ヒトミside】



年に一度の、ゼミの同窓会のような飲み会で顔を合わせるイケメン、松本潤くん。


潤くんが決まったように私の隣に座る。



潤『久し振り』


「久し振り、元気そうだね。

潤った？(笑)」


潤『ん？あ、うん。潤った』


「えっ！？」



潤くんから予想外の言葉が返ってきて、飲もうとして手を伸ばしたお冷やを倒してしまう。



潤『ちょ、大丈夫？(笑)』



潤くんや、隣に座った顔見知りの女の子が拭いてくれるテーブル。



潤『ヒトミちゃん、驚き過ぎデショ。

その話は後でね？(笑)』



潤くんは、頭も良くて優しい、二歳年上のイケメンのモデルさん。


友達の舞ちゃんの四歳上のお兄さんが留学をしていた関係で私たちの二年先輩で・・・舞ちゃんのお兄さんと潤くんは女子の人気者だった。



私が知り合った頃には女性関係も派手だったから、そんなに親しくなろうとは思ってなかったけど、


その頃に付き合っていた彼氏がなかなか別れ話に首を縦に振ってくれないから、浮気相手の振りをして欲しいと依頼した相手。



二度と同じ女の子を連れて歩かないと言われていた潤くんが、私に同情して協力してくれて、その間、私をずっと側に置いた。



当時、一夜限りでも潤くんと関係を持ちたいと思う女の子は大勢いて。


親しくなる中で、潤くんが遊び人だなんてのは見せ掛けで、本当は真面目で純粋な人なんだと知った。


そこで潤くんに惚れるようなことは無かったけど、自分だけが知ってる潤くんが存在することが少しだけ嬉しかったのを覚えている。



潤くんが男女問わず人気なのは、遊び人だと貼られたレッテル以上に、人間性に魅力があるからだと思う。



当時は潤くんのファンみたいな女の子達にいつも睨まれてはいたけど、それでも潤くんは節度を持って私に色々と配慮してくれた事を思い出す。



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