【J.M】Noriu gauti【8】

281*後の祭り【Another side】 ページ1

【潤 side】



高校の卒業アルバムと一緒に挟まっていた小さめのアルバム。



渡されて開いて、ドサッてページが開いて落ちたら見ちゃうよね？



目が行くよね？



先に目にしたスナップ写真。



男子部との合同の行事だろうか。



かつて写真の中で翔くんも着ていた制服を身に付けた男子と、制服を着たAちゃんや舞ちゃん達が笑っている写真。



・・・隣のヤツに腕を絡めて、ピースサインで写る姿。



いや、胸が当たってるよね・・・この頃から大きかったんだ・・・



Cくらい？←何で見ただけでわかるのｗｗ



その、今よりは多少小振りでも、高校生にしちゃ発展した柔らかそうな胸が、



男の腕にぎゅっと押し付けられてて。



それ以外は全く爽やかな青春の一ページだけど、



そこだけがどうも艶めかしくてムッとしてしまう自分。



何よりも驚いたのは、その男との面識があったこと。



そりゃ、学校が一緒だし？有り得る事ではある。



Aちゃんに触れてAちゃんを傷付けたハジメテの相手って、コイツなのか？



それとも、体を許してからAちゃんから手離した相手？



多分、Aちゃんに他意はない。



オレにアルバムを手渡す時に、“大人になってからは目を通してない”と言った。



胸の奥で燃え始めた嫉妬の炎。



それが更に広がるってわかっていてもページを捲ってしまう。



制服姿で写ってる男との写真よりも、もっと衝撃的な写真が出て来て。



.



少なくとも、見覚えのある顔が、[好きだけど向き合えなくなった相手]では無いと推測出来る。



三人目の相手は恐らく亀山だろう。



思わず頂垂れたオレに、



幸『あらら・・・コレはちょっと流石に(苦笑)』



テーブルに広げたままだった写真に目を遣った女将さんの苦言が耳に届いた事で我に返って。



見なきゃ良かったって後悔しても、既に後の祭りだった。



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