197*何もかも ページ37
スゴく恥ずかしい。
覆い被さるように、上から私を見下ろしてた松本さんがゴクリと言葉を飲み込む。
小さく息を吐いてから、
潤『おねだりの一言の破壊力がハンパない(苦笑)。
心臓止まるかと思ったよ。まさか、赤ずきんちゃんから狼さんに食べて下さいだなんて・・・(笑)』
「食べて下さいなんて言ってないです！」
潤『殆ど変わんないデショ？
結論としては狼さんに食べられちゃう訳だし(笑)』
「もうヤダ。
松本さん、意地悪過ぎる・・・」
恥ずかしくて泣きそうなのに。
.
眉間にしわが寄るのがわかる。
潤『Aちゃん・・・』
目を逸らしたまま私の名前を口にして、耳元に唇を寄せる。
潤『オレ・・・もう、止められないよ？』
わかってる。
男の人のスイッチの仕組みはわからないけど、私が欲しくなるくらいだもの・・・松本さんが今までに我慢してくれてたのだけは気付いてた。
止めて欲しいなんて思ってない。
「止めてって思うなら、“抱いて欲しい”なんて言ってないです・・・」
私の耳元で小さな溜め息が聞こえる。
潤『狼キャラ、終わりね？』
優しい口調でそう言ってから、更に低く甘い声で
潤『Aちゃんの[全部]をオレに頂戴？
心も体も声も・・・全部欲しい』
男の人に求められる事が、こんなに胸をぎゅっと締め付けるなんて知らなかった。
耳元から口を離して私を見下ろすと、
潤『オレだけを見て、オレを感じて？
Aちゃんの頭の中を、オレでいっぱいにしたい』
松本さんが目を細める。
潤『電気つけてたいって言ったら怒るよね？(苦笑)』
でん、き・・・
「ヤだ。
ダメ。
絶対にヤだ」
潤『カーテン開けといて良かった(笑)』
松本さんは子供のように頬を緩める。
.
潤『好きだよ。
・・・Aちゃんの何もかもが好き』
《197*何もかも》
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ことぶき(プロフ) - さいかちゃん、お疲れ様です(^_^)春はいろいろ忙しい、ちょっぴり環境もリニューアル的なwwまずは目の前のやるべき事から片しませう(^-^)ぼちぼち気長に更新お待ちしておりますm(_ _)m (2015年4月10日 11時) (
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作者名：さいか(彩)
| 作成日時：2015年3月24日 0時
