190*ゆっくりと【Another side】 ページ30
【潤 side】
キスして火をつけて、そのまま抱いてしまいたかった。
自分の中につっかえてた物も取れてしまった今、全てを手に入れたいという願望以外のものが頭の中にあるはずがなくて。
でも、たっぷりと時間を掛けて大切に大切にその体に触れたい。
トイレ休憩とか挟みたくないよなって、妙に計画的な自分に笑える(苦笑)。
咄嗟にマグを洗うのを言い訳に、お互いに済ませるべき事をする時間を作り出した。
オレがマグを洗ってトイレを済ませると、Aちゃんは歯磨きも終えていて。
「寝室、どうぞ？」
心なしか緊張した面持ちのAちゃん。
そりゃそうだよなぁ・・・
気付かない振りをして寝室に通すと、
A『うわぁ、リビングとは真逆』
紺色で纏めてる寝室を見てそう呟く。
A『私、紺色が好きなんですよ』
うん、知ってる・・・下着も紺色が多い、よね？
「そうなの？
紺色の服着てるイメージがあんまりないけど・・・」
A『真夏に紺ばっかりは暑苦しいでしょ？(笑)
服っていうより小物に紺が多いんです』
「そこまでは見てなかったかも。
でも、基本的にダークカラーが多いよね？」
A『自宅の私のベッドも紺色なんですよ(笑)
なんか、色だけ見たら雰囲気が似てるから落ち着くかも(笑)』
「それは耳寄りな情報(笑)。
それじゃあいつでも自宅並みにリラックスしてて下さい(笑)」
A『はい(笑)』
布団を捲ってベッドに入ると、Aちゃんはかたい表情のまま動こうとしない。
オレだってすげー心臓がうるさいよ？
「どした？」
A『あ・・・』
「オレね、Aちゃんを自分のモノにするまで半年以上掛かったの。
今更焦るつもりはないし、無理強いもしないから。
ゆっくり応えてくれたらいいから、だからおいで？」
手を差し出すと、Aちゃんはオレの手に自分の手を重ねてくれた。
《190*ゆっくりと【Another side】》
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ことぶき(プロフ) - さいかちゃん、お疲れ様です(^_^)春はいろいろ忙しい、ちょっぴり環境もリニューアル的なwwまずは目の前のやるべき事から片しませう(^-^)ぼちぼち気長に更新お待ちしておりますm(_ _)m (2015年4月10日 11時) (
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作者名：さいか(彩)
| 作成日時：2015年3月24日 0時
