896*幸せを噛みしめたい〈10/2〉 ページ16
「え？」
潤『何となくだった？』
「あ・・・」
潤『フフ、あるんだ。
聞かせて？』
松本さんがゆっくり私を抱き寄せる。
「何となく、イメージっていうか。
紫って気位が高いというか。
紫綬褒章とか、冠位十二階とか、」
潤『冠位十二階？
聖徳太子？
何でそうなんの？(苦笑)』
小難しい話を繋ぐ私に、苦笑いを浮かべる。
「松本さんは綺麗で上品だから。
だから、色に例えると、上の
妖艶な色でもあるから。
そういう感じというか・・・」
潤『オレを連想するのが紫だから、って事？』
「はい」
潤『もしかして、それでシルバーのリングが結んであったリボンも紫だったの？』
「あ、はい(笑)」
潤『そっか』
腕に力を込めて私を抱いて、それから体を離して私の顔を覗き込む。
潤『ベッド行く？』
直球の言葉にドキッとする。
「うん」
そう返して松本さんから離れて、手を差し出す。
潤『ありがと、助かる』
私の手を取って立ち上がって、ゆっくりと移動する。
ベッドに腰掛けて、
潤『ごめんね？格好悪くて』
申し訳なさそうに私を引き寄せる。
「格好良くある為に、ギブスをギリギリまで薄くしたんだもん。
格好良かったですよ？
グレーのタキシード。」
ふっと頬を緩めて、アリガトと零すと、
.
私に覆い被さってキスをして、
潤『今すぐひとつになりたい』
拒む事の出来ない色気を放って私を見下ろす。
「私も、ひとつになりたい」
ゆっくり告げると、
潤『Ｔバックがさ、妙に煽るよね(笑)』
.
.
ふーっと息を吐いて、チュッと唇を鳴らして、
潤『今日はさ、特別な夜だから。
だから・・・ゆっくり、じっくり、深く、奥まで。
時間と体を重ねる事が出来る幸せを噛みしめたい』
《896*幸せを噛みしめたい》
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とも(プロフ) - こんばんは。とってもステキな終わり方で胸熱です。お互いに辛い過去？を乗り越えて運命の人に巡り会えた。「初めてのモデル」には感動すら覚えました。夢中で読み込みました。ステキなお話をありがとうございました。 (2021年9月17日 19時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - ありがとうオリゴ糖♪飴ちゃん開けたくなってる← こんなにコメントしたお話はありませんってくらい愛しています(真顔)愛しい紫旦那様をありがとう ヤバいな私(・∀・)そうね渡鬼にはこんなイケてる旦那様はいなかったwww 新婚旅行を楽しみに明日からも潤を愛でていくわ (2016年10月4日 14時) (レス) id: 9a0f7c39bf (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 終わってしまったよｗ でも許して？なんか、リアル誕プレになったみたいだしｗ たたね、ひとつ言うと、Noriuは渡鬼じゃないっすｗｗｗｗ 紫旦那さまに愛されて素敵な1年を過ごせますように☆ (2016年10月4日 9時) (レス) id: e8327fc405 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - 初夜の旦那様からのオネダリが仕事中に浮かび･･･(￣∀￣)怪しい販売員になってた１日 指輪だけじゃなく全て一つになりたい旦那様 幸せ度アップしてるのに〜ラストが近いなんて( ´｡pωq｡)永久に終わらないと思ってた← (2016年9月30日 20時) (レス) id: 9a0f7c39bf (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 幸せで何よりｗｗｗｗｗｗｗｗ(それに尽きるｗｗ) (2016年9月30日 9時) (レス) id: e8327fc405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか(彩)
| 作成日時：2016年9月26日 0時
